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2020年5月 1日 (金)

おそロシアに行ってきた (嵐よういち著 彩図社)

キンドルで安売りしていて、面白そうだったので買って読んでみました。ロシアには2度行ったことがありましたが、初めて知ることも多くいつか役立てればよいと思いました。

『・・・ロシアの中年女性は一度怒り出すと、なかなか沈静化しない傾向がある。

・・・聞くところによると、もともとロシア人は運転マナーが悪かったが、警察が取り締まりを強化し罰金も高くなったらしい。

・・・ウラジオストックはもともと中国の領土で地理的にも近いため、中国人が多く住んでいる。朝鮮人もかなりの数だ。

・・・万景峰号は全長約102メートル、全幅約14メートルで総トン数は約3317トン、定員は200名のようだ。

・・・日本領樺太の総面積は約3万6000平方キロメートルで、台湾とほぼ同じ面積だった。最盛期には人口40万人を超えた。現在のサハリン州全体の人口が50万人弱なので、この時代の発展ぶりがわかる。

・・・ロシア人の笑顔は特徴的で、唇だけを動かし、上下の歯を見せることは下品とされる。・・ロシア人の笑顔は相手に好意を寄せている時に発生する。・・ロシア人の中には日本人の愛想笑いを「嘘っぽくて気持ち悪い」と思っている人もいる。

・・・村は「スコエ」、街は「スキー」、市は「スク」、大都市や城塞都市は「グラード」。

・・・宿に戻ると、頼んだ車は12時ぴったりにやってきた。他の国と違い、ロシアは時間に正確だ。

・・・寒いと、人間は体を温めるためにカロリーを消費するため、いつも以上に疲れるらしい。だから日本にいる時よりもカロリーを多く摂取し、睡眠を多く取らないと体調を崩してしまうのである。

・・・モンゴル人の先祖はバイカル湖から誕生し、草原地帯に進行した。ブリヤート人はバイカル湖を起点に東に居住している人と西に居住している人とではかなりの違いがあるという。東に住む人は固有の文化を維持しているが、西ではロシア化が進み、ロシア人との混血も進んでいる。

・・・「アリョンカ・チョコレート」はロシアを代表するチョコで、ぽってりとした頬っぺたが可愛い赤ん坊のパッケージが目を引く。

・・・イルクーツクの気候は、亜寒帯冬季少雨気候で、夏は30度を超すが、冬はマイナス30度以下になる。昼と夜の寒暖差も激しい。

・・・バイカル湖はすべてにおいてスケールが大きい世界の湖のチャンピオンだ。大きさは琵琶湖の約46倍で、三日月型の形をしている。最大水深の1643~1741メートルは世界一の深さで、貯水量、そして透明度も世界一である。

・・・冷たい風で歯が痛くなってくる。あまりにも寒いと冷たい水を口に含んだ時のように歯がしみるものなのか。

・・・凍結時の氷は分厚くて1メートルにもなる。氷の上を車で走ることができるばかりか、3月には氷上を走るバイカル・マラソンが開催されている。氷の透明度が高いので氷の上からは水深40メートルほどまで見ることができるそうだ。

・・・どうやら寒冷アレルギーになったようだ。あまりにも寒い場所にいると起こるアレルギーの一種で、最悪の場合は死ぬこともあるという。

・・・バイカル湖を訪れる中国人は多いようで、このアナウンスだけではなく、レストランのメニューや立て看板にも中国語表記がある。調べてみると、中国人観光客が激増したのは2017年になってからで、過去1年で158%の増加率だという。中国人歌手リー・ジェンのヒット曲「バイカル湖」の影響が大きいようだ。

・・・ロシア人は一見、不愛想だけど、実は優しい人が多いんだよね。距離感が独特というか、あまり干渉してこないのに困っている時は助けてくれる。』

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