嶽神伝 血路 (長谷川卓著 講談社文庫)
これまで脇役として何度か登場してきた、「七ツ家」の物語です。書き残したい部分は多くなかったですが、凄まじい生き方と戦い方に今回も引き込まれました。
『・・・一族の者は、平時は便の良い館で暮らしている。要害の地に建てた城を使うのは、戦時に於いてのみであり、それが山城を擁する者の習いでもあった。
・・・「我らは、余計なことに関わってはならぬのだ。」 「はっ」 「関われば、情が移る。心は閉ざしておくのだ」 「覚えておきまする・・・・」
・・・焦るではない。過ちなく動くには、それ相応の支度がいるのだ。・・そのためにも、身体を鍛えておけ。己が命を守るのは、己が力だ。
・・・晴信は六畳の厠を≪山≫と呼んで、考え事や密談をする際に使っていた。』
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