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2019年1月18日 (金)

成功する人は、「何か」持っている 凡人の私がプロで成功できた本当の理由 (野村克也著 詩想社新書)

野村元プロ野球監督の著作です。別の本でも書かれていたことも含まれていますが、人生において参考になることが多々示されていました。

・・・数は少なくても、見てくれる人のために懸命に努力する。それが私の自負でもあった。

・・・子ども心にも思ったのは、どんなに貧乏をしていても、満足に食べられないような生活でも、親がそばにいて一つ屋根の下で一緒に暮らしているという以上の幸せはないということだった。

・・・人生で夢をつかみ、何らかの成功を手にする人には、目に見えない「運」がある。

・・・所詮はその他大勢から、どう一歩抜け出すかということだ。まわりの人間たちとは違った「取り組み方」をしているから、抜け出すことができるわけで、その「取り組み方」は人よりも頭を使うことであったり、他人と違った目標設定の仕方であったり、誰よりも諦めずに挑戦し続けることといった個々の方法論だ。

・・・もちろん自分が、死に物狂いで必死に努力することも大切だ。しかし夢を掴み取るためには、人の「縁」がなければかなわない。夢をつかみ、大成している人たちは、この縁を持っているのだ。

・・・夢を追うのもいいが、それは分析に基づいた目標設定がなくては実現しない。自分の力量を冷静に判断し、そして対象の実態を把握する。彼我の現状分析がなされたうえでの目標、夢だからそれがかなうのである。・・どういうステップを踏んでいくのか、冷静に現状分析をし、実現可能性の高い道筋を選んで、夢に近づいていくことが、最初の第一歩だと私は思っている。

・・・人生の師と仰いでいた評論家の草柳大蔵さんに相談に行くと、「悪かったという人が九人いても、いいという人が一人でもいれば、それで勝ちなんですよ。見ている人は必ずいますから、どんなときも一生懸命やればいいのです」と教えられ、肩の力が抜けた。・・「誰も見ていないようでいて、必ず見ている人はいる」。この言葉は、私に監督としての新たな人生をもたらした言葉である。

・・・まず、夢をかなえるために必要なのは、夢に向けた正しい目標設定と、夢に対する行動力だ。・・いろんな夢があるだろうが、その夢に至る道は、それぞれ無数にあるものだ。どういったステップで登っていくのか、その目標設定を自身の実力、環境などを加味し、客観的に設定する。また、夢があるのなら、それに向かって常に具体的に行動を起こすことが重要だ。夢をかなえられない人の多くは、行動すら起こしていないことがその原因ではないだろうか。

・・・人は、自分の発言には「責任」を持つようになるという側面もある。

・・・努力は継続することが難しい。・・自己限定をした瞬間、人の成長は確実に止まる。だから、努力に即効性はないことを常に意識し、淡々と努力を継続することが重要だ。そうして心血を注いだ努力は、必ず裏切らない。・・皆ができないのだから、あなたがやり続けさえすれば、それだけで他の人に差をつけられるのだ。また、努力をするにも、正しい努力をしなければならない。そのためにはまず、「己を知る」ことが必要だ。・・自分を知り、現状を知り、方針や計画を立てるというプロセスに必要なのは、「考える力」だ。頭を使い、考えるものだけが、成功に近づける。・・この「考える」ことの起点となるのが、「感じる力」だ。常々、ミーティングでも、「すべての始まりは感じる力だ」と選手たちに言っていた。人は感じるから、考える。

・・・実力がなければ、運をものにすることはできない。まずは、実力をつけることが先決だ。・・あらためて考えてみると、運があったとはいえ、その機会をものにできたのは、私が日ごろから厳しい努力を重ね、その実力を蓄えていたからということもできる。何事も実力があっての、運なのだ。

・・・親孝行とは親への感謝の気持ちであり、その感謝の思いが、困難にぶつかってもくじけない、夢を追い続ける力になるのだろう。・・人は自分のためだけにがんばるよりも、「誰か」がいてこそ、ここ一番でより踏ん張りがきくのではないだろうか。その誰かへの感謝の心が、これからの人が夢を追う原動力になって行くと私は考えている。』

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