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2017年5月 3日 (水)

101年目の高校野球 「いまどき世代」の力を引き出す監督たち (大利実著 インプレス)

若者を指導していくためのヒントを得ようと読んでみましたが、たくさん収穫できました。

『・・・日誌をつけ、本と新聞を読むことも義務付けていました。ただ、春先はいいですけど、1年間継続してとなるとなかなか難しい。
・・・掃除したり、物をそろえたりすることは、心のすさみ除去につながります。
・・・面白いもので、字が書けない選手というのは、本をあまり読まない選手です。読書が好きな選手は書けます。なので、ファイターズでは読書を取り入れているんです。寮生は毎朝一日10分、読書の時間があります。本を読む習慣をつけてほしいので、同じ場所に集まって読んでいます。・・新人には本を読む習慣をつけてほしいので、はじめの一か月は同じ場所に集まって読む。そこからは、部屋で読んでもいいとしています。
・・・(読書感想文のようなレポート)それはありません。ただ、半年に一回大きな面談があります。野球の面では遠藤良平GM補佐が、教育面では私が担当し、半期の振り返りを行っています。そのときにどんな本を読んできたのかを必ず聞くので、読んでいない選手は答えられないことになります。
・・・大谷はプレーヤーとして一流ですが、考え方も一流です。自分でやると決めたことを、必ず実行できる。どんなに忙しかったとしても、やることをしっかりとやる。タイムマネジメントのうまさを感じます。まわりが何をしていようとも、流されることはありません。
・・・ファイターズでは、「何のために」を重視しています。・・何のためにその目標を立てたのか。
・・・人としての本質的なものは変わっていないと思います。・・ただ、環境が変わっているのは事実。簡単に言えば、環境の変化によって、ハングリーな子供たちが減ってきている。・・恵まれていることや、環境を与えられていることに、いかに気づけるかです。そこに気づくことができないと、ワンランク上には行けないように感じます。---身に付けるためにはどんな取り組みをしていますか。 それは、常日頃から言い続けるしかないと思っています。
・・・個を生かして、その個をまとめるのが上に立つ人の役割だと思います。
・・・結局、自分を高めていくのは誰かと言えば、指導者ではなく、最後は自分自身です。つまりは、自分自身に対していかに厳しくできるか。そういう選手になってほしいですね。・・選手が自分で考えて、自分でやり遂げることの方が大変ですから、自分自身をしっかりと見つめる。この環境を作るのが、指導者の仕事だと思います。
・・・拓大の選手は仲がいい。それは悪いことではないんですけど、グランドでもっと厳しいことを言い合ってほしい。ダメなことはダメと言えなければ、勝てません。
・・・いまどき世代という意味では、大人の言うことを聞こうとしない生徒が増えているように感じます。話を聞いているようで聞いていない。ハイハイと言ってその場をやり過ごそうとしている。
・・・生活がだらしなくなったり、おろそかになったりすると、どこか自信をもってプレーができない自分がいました。正しい生活を送ることによって気持ちの部分で強くなれる。・・森監督に、「いまどき世代に一番伝えたいことは何ですか」と尋ねると、「自己責任」と「仲間意識」というキーワードが挙がった。
・・・森監督の考えでは、上に立つ人間には三つの責任があるという。①自分を高める力 ②部下を育てる力 ③全体を向上させる力
・・・「何かを言われたときにすぐに反応を返せない生徒が多い。これまで修羅場をくぐってきていないせいか、フリーズしてしまう。「間違ってもいいから反応を示せ!」と言っても、立ち止まってしまう。時間が過ぎることによって、自然に解決することを待っている生徒が多くいるのです。・・修羅場の時にこそ、求められるのは自己表現。時間による解決は根本の解決にはつながっていない。
・・・「ぼくはバッティングピッチャーもやりますよ。なぜ一緒にやるのかと言えば、あの子たちが大人になったときに『一番に動く大人になれよ』と伝えたいからです。口であれやこれやと支持するのではなく、大人が先に動いて背中で示していく。うまい下手ではなくて、姿勢で見せる。
・・・「高松商には古くから続く伝統があります。伝統を守ることも大事ですが、人として間違ていることはやめなければいけない。・・厳しい上限関係がなくても、人間はしっかりと成長していく。今の時代は、もっと別の方法で心を育てることを考えなければいけないと思います。
・・・「いまどきの子たちは自分が一番。自分中心に物事を考えがちです。これは親も一緒。だから、自分自身を客観的にみられるようなシチュエーションを作ったり、声掛けしたりするようにしています」
・・・「いまどき世代のいいところを挙げるとしたら、周りにあまり影響されずに、自分のパフォーマンスを発揮できるところです。大舞台になっても動じない。
・・・今は違う。情報があふれています。先生がすべて正しい。先生がなんでもわかっている。「俺の言うことを聞け!」という時代はとっくに過ぎ去ったと思っています。いま、必要な指導者は昔のようなカリスマ指導者ではなく、スーパーサラリーマン。人事もやるし、総務もやるし、なんでもできるサラリーマンです。・・選択することになれている。これは指導者としてはやりやすい。
・・・チームにひずみが生まれるのは、うまいやつがいい加減なことをした時です。エースと4番が練習をしない。そうなると、周りの選手は「お前らだけでやれよ」となるわけです。ひずみを生まないためには、レギュラーはほかの選手よりはるかに練習をしなければいけない。
・・・今、僕が気に入っている言葉が「じつに面白い!」ガリレオですね。何か自分に問題が降りかかったときに、「じつに面白い!」と言っている。そう思えば悩まないし、その壁が大きければ大きいほど、面白さが倍増します。・・学校もいろいろ大変で、育英劇場があるんですよ。それを面白いと思わないとやっていけません。
・・・「大事なことは、どんな状況でも最善を尽くすること。それができたら、人生は生きていける。特に、苦しい時にどれだけ最善を尽くせるか。いまどきの子は、うまくいかなかったときや失敗したときに表情や態度に出ることが多い。それは自分中心に物事を考えているから。
・・・「人生は一度きり。妥協して、適当に生きている人間と、目標に本気で向かって苦しんでしんどい経験をしてきた人間とでは、違う人生になる。生きている土俵が違う。人間は何のために生きているかと言えば、自分自身を高めるために生きていると思っています。
・・・「人にやさしくしなさい」とよく言っています。それができるようになるには、自分に厳しく生きなければいけない。人のためにと思っていれば、最終的には自分を律することにもつながると思うのです」
・・・「監督を胴上げしたいと思わせたらダメだなと思っています。監督は、選手同士のきずなを強くするためにいるのであって、真ん中にいてはいけないのです。選手の周りにいて、見守っているのが理想だと感じています」
・・・日本の指導論を考えると、手取り足取り教えたり、大声で指示を出していないと教えていないと思われやすい。でも、それは違う。監督は監督としての仕事があると思うのです。
・・・「そんな態度じゃダメだろう!」と怒るのではなく、「お前はふてくされていないと思っていても、周りからはそういうふうに見えるよ。そうやって怒られたことないか?そこを直していかないと、また高校と同じように見られるんじゃないの?」というような言い方をするようにしています。
・・・「叩かれて強くなる」という時代はもう終わりました。叩かれても強くはならない。では、何で木々示唆を植え付けるかと言えば、今は無視だと思うのです。人を育てる言葉で「非難・称賛・無視」がありますが、まったくその通りだと思います。無視されることが、何より辛く、冷たい。
・・・キャプテンがどれだけチームのために動いているか。それがわかれば、チームの力も見えてきます。
・・・10あるうちの10まで追い込めたのが昔のやり方。それによって、能力が高くない選手も力をつけることができ、いわゆる「中間層」が厚い時代でした。しかし、今は中間層が少ない。一部のトップアスリートは世界でも活躍していますが、鍛でることで育ってきた中間層の人数が減っているように感じます。
・・・自らやらない選手に対しては、何か精神的な痛みが必要になることもあるでしょう。過去には試合に使わなかったり、寮を出したりしたこともありました。
・・・勝負どころでは、我慢できる人間のほうが強い。そして、この我慢は若い時にしか身につかないと思うです。
・・・「使わない筋肉は滅びていく」の言葉のとおり、精神的な面も使わなければ退化していきます。つまりは、我慢しようとする機会がなければ我慢する力は弱くなっていく。
・・・食の好き嫌いがない選手は、人の好き嫌いもなく、いろいろな人間と付き合うことができる。でも好き嫌いがあると、人との付き合いも選ぶようになるのです。
・・・何かの本に「いい本とは何か?」を書いた文が載っていた。「読み始める前と読み終えた後で、目の前の景色や世界が変わっていること」と書いてあったと記憶している。』

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