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2017年3月

2017年3月31日 (金)

人の心を一瞬でつかむ方法 (ジョン・ネフィンジャー、マシュー・コフート著 あさ出版)

たいへん参考になることが多く書かれていました。

『・・・人が第三者に評価されるときは常に二つの観点---「強さ」と「温かさ」からはかられています。
・・・この場合の「強さ」とは、個人の能力の高さや物事を成し遂げる意思の固さを指します。強さを感じさせる人物は、人々の尊敬を集めます。また「温かさ」とは、この人にもっと近づきたい、と相手に思わせる優しさや親近感のことを言います。温かい人物の周りには自然に人tが集まってきます。
・・・「強さ」は二つの基本要素---世界を動かす「能力」と「意志の力」---から成り立っています。・・意志の力は、筋肉と同様に鍛えることができます。しかし、その反面、国司によって消耗もします。
・・・人に温かさを感じさせる感情は、主に「共感」、「親しみ」、「愛」の三つです。
・・・「類は友を呼ぶ」ということわざの通り、この現象は非常に根深いものがあり、研究によれば、母親は自分と容姿が一番よく似た娘を可愛がる傾向があるそうです。「似ていること」は本質的に人と人を結びつける働きを持っているのです。
・・・強さをもたらすホルモンであるテストステロンは、温かさを生み出すホルモンであるオキシトシンの分泌を阻害する働きがあることが判明しているのです。強さと温かさのバランスが取るのが難しいのは、私たちの体内でこの二つのホルモンが戦っているからなのです。
・・・女性がこうした反発を買わずに異議を唱えるには、どうすればいいのでしょうか。怒りを爆発させるのではなく、冷静に不同意を示し、感情をコントロールできていることをはっきりとアピールすればよいのです。
・・・「強さ」が「献身性」と結びついている場合には、「強い女性」も認められるのです。部下に命令や注意を与える際には、自分はあくまで集団の利益のために「強さ」を発揮しているのだということをアピールしましょう。そうすれば、強さと同時に「温かさ」を演出することができます。
・・・確かに、年齢には二つの側面があります。人は年とともに経験を重ね、賢くなっていきますが、ある時点に境にして衰え始めるのも事実です。・・見た目の年齢に個人差がある理由の一つは、人々の生活習慣です。
・・・顔だちを作り上げているのは遺伝子のみとは限りません。その人の性格によっても、顔つきは変わってきます。ジョージ・オーウェルはこう言っています。「50歳になると、誰でもその人格にふさわしい顔になる」
・・・人々が認める「美男美女」とは、いわゆる「平均顔」、つまりあらゆる人々の顔を混ぜ合わせた顔だちの人物のことです。平均的な鼻、頬、目、口をもった、まさしく「平均的な顔立ち」の人こそが、実は美しい人物とされるというのです。
・・・魅力的な男性の顔を作り出すには、実は女性と同様に「平均顔」の造作の一部を微調整して、「女らしく」すればいいのです。・・とはいえ、男性の顔に対する人々の好みは、女性の場合ほど一様ではありません。たいてい、彼らは女性ほど容姿を品定めされるわけではなく、その魅力を左右するのは、彼らの性格のほうだとされています。重要なのは、女性的な顔立ちは「温かさ」を感じさせ、男性的な顔立ちは「強さ」を感じさせること、そして最も称賛を集めるのは、その両方の要素を持った顔だということです。
・・・研究によれば、ベビーフェイスの人は「温かみはあるが、強さにかける」とみなされる傾向があるそうです。その結果、彼らの人生はまわりの人々の反応によって大きく左右される可能性があります。
・・・人物評価の決め手となるのは、あなたの行動、とりわけ他人との接し方なのです。
・・・メラビアン教授によれば、私たちが判断に用いるシグナルの内訳は、視覚情報(表情やジェスチャー)が55%、聴覚情報(声の調子)が38%であり、言語情報(発話内容)が占める割合はわずか7%に過ぎないそうです。・・私たちは視覚的な生き物であり、目から入ってきた情報を最優先する傾向があるのです。言語メッセージは視覚メッセージに常に後れをとっています。つまり、人々の印象を左右するのは、具体的に何を言ったりやったりしたかではなく、表情や身のこなしといった視覚シグナルによって何を伝えたかなのです。
・・・ハイパワー組はローパワー組に比べて(バイタリティを示す)テストステロン値がはるかに高く、(ストレス度を示す)コルチゾール値がはるかに低かったのです。ローパワー組の心が不安に揺れていたのに対して、ハイパワー組の心は自身に満ち溢れていたということになります。これらはすべて、ほんの数分間「正しい姿勢」を保ち続けたことによってもたらされたのです。・・「性格が姿勢を作り出す」だけでなく、その逆の現象、つまり「姿勢が性格を作り出す」現象が起こります。
・・・ジェスチャーを使って強さをアピールする際に最も大切なのは、むやみに手を振り回すのではなく、意図をもって、さりげなく優雅に体を動かすことです。こうした動きからは落ち着きが伝わってきます。・・ある研究グループによれば、自分自身の頭や顔、手に触る動作は「強さに欠けるジェスチャー」とみなされるのだそうです。この種の仕草は不安感の表われであり、弱弱しさを感じさせます。とりわけマイナスイメージを与えるのが、片方の手の甲をもう一方の手で撫でるといった「自分を慰めているような仕草」です。つまり、こうした動作は自身の無さを象徴しているのです。・・MIT、ノースイースタン大学、コーネル大学の各研究者たちは「信頼性を損なう四つのジェスチャー」を特定することに成功しました。そのジェスチャーとは、「腰が引けた姿勢をとる」「腕を組む」「自分の手をなでたり、つかんだりする」「自分の顔や腹などに触れる」の四つでした。
・・・エクソンらは、(怒り、悲しみ、恐れ、驚きといった)基本的な感情を表す表情は世界共通であることを発見しました。
・・・この「目をやや細めた表情」こそ、まさに「強さを感じさせる顔」であると言えます。
・・・「温かさ」を生み出す方法として「笑顔」に勝るものはありません。・・笑顔は「ハロー効果」をもたらします。つまり、微笑みを浮かべている人は有能で好感のもてる人物だと判断されやすいのです。・・私たちは微笑みかけてくる人物に対して好感を抱く傾向があるのです。・・真の笑顔は「口元」と「目元」の二つの部分によって生み出されているからです。本物の笑顔は「大頬骨筋」と「眼輪筋」(目の周りの筋肉)の両方を使っています。笑顔を浮かべたときの「目の輝き」は、実は目の周りの筋肉を収縮させ、「目を細める」ことによって作り出されているのです。
・・・「模倣」とは、相手と似た話し方をすることによって共感を生み出す手段であると言えます。これは「温かさ」を演出するうえで非常に効果的なテクニックです。
・・・特に仕事の場においてつなぎ言葉を使いまくる人々は「強さ」に欠けた印象を与えてしまいます。職種によって許容度の違いはあるにせよ、つなぎ言葉の乱用は若さ、未熟さ、くだけた雰囲気、野暮ったさなどを示唆します。
・・・一般に、衣服はそのフォーマル度が高ければ高いほど、「強さ」を感じさせます。フォーマルな服を着ている人は、より知的で洗練度が高く、尊敬に値するという印象を与えます。
・・・人を説得できるかどうかは、二つの要素---「技術(強さ)」と「信頼性(温かさ)」によって決まるのだそうです。
・・・話し上手な人は、まず「温かさ」をアピールすることから始めます。つまり、相手に共感を示すことによって、聴衆の心をつかもうとするのです。聴衆の関心を引き付けることができれば、それは「強さ」を発揮することにもつながります。そのとき話し手は人々の心を完全に支配し、彼らの感情を揺さぶったり、行動に駆り立てたりするチャンスを手に入れるのです。
・・・芝居の役を演じるように、適切なメッセンジャーの心境になりきることがあげられます。理想のトーンをもつ人物をうまく思い描くことができればできるほど、そうしたトーンで話すことが楽になります。
・・・すべての言葉が人々を感動させるわけではありませんが、魂に響く言葉によって聴衆の心情を一変させることは可能です。こうした行為は、その人の「強さ」の証明に他なりません。そして、言葉を通じて聴衆と感情を分かち合うことができたとき、それは「温かさ」の証明にもなるのです。
・・・私たちが最初にやるべき仕事は、文字通りこの輪の中に入ることです。というのも、こうした輪は、単に価値観の枠組みを示すだけでなく、声が届く、範囲を表しているからです。・・聞き手が本当に求めているのは、あなたが「自分と同じ目線に立った人間」であるという確信です。つまり、「輪」の中に入るには、聞き手に対して深い「共感」を示し、相手の感情を肯定してやればいいということになります。・・冒頭の「温かさ」のアピールが強力であればあるほど、私たちの言葉はより大きな説得力を持つようになるからです。論理的な主張を展開することによりも、温かみを発揮し、相手の好感を勝ち取ることのほうが、聞き手の支持を取り付けるうえでより大事なのです。・・相手が敵意に満ちている場合は、感情そのものを共有するのではなく、そうした敵意の底にある「フラストレーション」のほうに理解を示すようにしましょう。・・次にすべきは、自分と聞き手の双方が納得するような言葉を使って、自分の気持ちを表現することです。
・・・第一声で聞き手に「イエス、その通り!」と思わせることができれば、いわゆる「イエスの勢い」(いったん「イエス」を口にし始めると、次から次へと「イエス」という答えが出てくること)が生まれます。
・・・相手に多少とも耳を傾けてもらうためには、まず自分が彼らの思っているような人間でないことを証明しなければなりません。そのために、第一声で相手と共通の世界観をもっていることをアピールすれば、彼らの意表を突くことができます。
・・・議論が口論に発展してしまった場合にも、同じことが起きます。それはもはや論理による説得ではなく、単なる口げんかにすぎません。いったんこうなると、口論に付き物の独特の精神状態がもたらされます。誰も論理的な正しさなど気に留めなくなり、「敵か味方か」ということだけだクローズアップされてしまうのです。したがって、意見を異にする相手を説得する場合、口論に走ることは、すなわち敗北を意味することになります。・・絶えず互いに共通点を指摘し、相手への共感を示すように心がけるべきです。・・口論を避けることこそが、議論に勝つためのカギだからです。
・・・「強さ」と「温かさ」を同時におのずと発揮できるレトリック形式が二つあります。それは「物語」と「ユーモア」です。・・物語や寓話を使えば、メッセージを理解したり、回想したり、広めたりするのが簡単になるということです。・・私たちの脳に生まれつきストーリーテリングの機能が備わっていることは、大量の研究結果によって実証されています。・・物語という形式には、私たちの批判精神を和らげ、警戒心を解く働きがあります。
・・・ありのままの姿をとらえたスナップ写真やビデオを見つけ出し、自分の姿が他人の目にどう映っているのかを確かめるようにしてください。・・注目すべきは第一印象です。その人物から伝わってくるのは「強さ」でしょうか?それとも「弱さ」でしょうか?「温かい人」でしょうか?それとも「冷たい人」でしょうか?
・・・「強さ」と「温かさ」の根幹は繋がっています。「強さ」は「温かさ」を発揮することを可能にします。「強さ」があるからこそ、「温かさ」を発揮するだけのゆとりが生まれるのです。また、「温かさ」はまた私たちの傷を癒し、「強さ」を発揮するために必要な心の拠り所を与えてくれます。
・・・注意しておかなければならないのは、「強さ」や「温かさ」は、本質的に良いものでもなければ悪いものでもないということです。すべては、それを発揮する人間の意図次第です。』

2017年3月26日 (日)

群れない生き方 (桜井章一著 ソフトバンク文庫)

真剣勝負をしてきた人の話ですので、生きていくうえで、肝に銘じておきたいこと、ちょっとしたヒントなどが多く書かれていました。
『・・・自然界で群れを成す生き物にとって、群れから離れるということは”死”を意味するのだ。・・打算的な関係は決して長続きはしない。利害関係が崩れれば、その”群れ”は散り散りとなり、結局が一人ひとりがポツンと取り残されることになる。
・・・結局、仲間意識というものは、共感、共鳴から生まれるのであって、そういうものがなければ、いくら新しい情報をつかんでいようが、単なる独りよがりの、孤独の世界に入り込んでしまうことになる。
・・・勝ったからといって無傷なわけではない。負けた人には負けたなり、勝った人にも勝ったなりの痛みがあるのだ。・・ある頃から、自分が続けてきた戦いに違和感を覚えるようになった。勝利の後に感じていた「強敵を倒す喜び」は徐々に小さくなっていき、それよりも「敗者の孤独と悲しみ」に目が向くようになっていった。勝利を重ねれば重ねるほど「俺は何をやっているんだろう?」という気持ちが強くなった。
・・・自分から素直という匂いを発散していけば、自分も気持ちいいし、その匂いを嗅ぎつけていい仲間も集まってくる。当然、意味もなく群れることもなくなるだろう。裏表があるように、人にはひねくれている部分もあれば、素直な部分もある。そのひねくれている部分を取り外し、できるだけ素直な自分を表現していけば、少なくとも今よりずっと楽に生きていけるはずである。
・・・「他人に迷惑をかけるな」と言う人は、「生きることは、必ず何かに迷惑をかける」ということが解っていない。この世で生きている限り、人は誰かに必ず迷惑をかけている。・・大事なのは「自分はこれくらい迷惑をかけている」という加減を知っておくことである。・・「自分は熱くなりすぎていないか?冷たくなりすぎていないか?」と自分自身の”迷惑湯加減”を知り、それを調整していく。そのバランスが肝心なのだ。
・・・一体となるときの喜びは私ももちろん知っている。でも、個としてバラバラになることにも意味がある。全体を意識しすぎると、”個”の感覚が薄れ、現代人特有の”群れ”から外れる怖さだけが心を支配するようになる。・・一体感だけでもダメだし、”個”だけでもダメなのだ。
・・・子供と心理的な繋がりを持ちたいのであれば、そこに成長や進歩など求めるべきではない。大事なのは結果ではなく、”過程”なのだ。
・・・一匹狼はまわりから見ると勝手気ままに生きているように見えるかもしれない。だが、一匹狼として戦っていくにはすべての責任を自分で背負わなければならない。一匹狼として生きるには「何が起こっても自分の責任である」という覚悟が求められるのだ。
・・・私はそんな人が助けを求めてきたら、先述したように自力で這い出すための「きっかけ」という名のロープを投げてやる。もちろん、その種類は言葉だったり、態度だったり千差万別だ。ただ、あきらめずに根気よく投げ続ける。ロープを投げてもその人を引き上げるようなことはしない。泥沼から這い出せるかどうかは本人の力にかかっている。救世主などこの世にはいない。結局のところ、自分を救えるのは自分だけなのだ。
・・・一人一人に個性があるから、そこに「違い」が生まれる。違いがあればそこに文句や不満、怒りなどもでてくるだろう。でも、だからこそ人間関係は楽しい。私は”違いは面白さである”と解釈している。
・・・私が考える勝負どころは自分が劣勢にある時、ギリギリまで追い詰められた土壇場の時である。・・「自分がよくわからない」と言っている人は、土壇場を経験してみればいい。そうすれば本当の自分がどういうものなのか、よくわかるだろう。
・・・私の切り替え方は極めて単純である。私は自分の中に悪い感情を感じたら、それとは真逆の事をするようにしている。・・そうすることで悪い感情を打ち消すことはできなくても、その瞬間は忘れることができるし、それを続けることで悪い感情は徐々に薄まっていく。・・思いやりのないことをされたら、いつも以上に他人に思いやりを持って接するし、辛いこと、悲しいことがあったらまわりを明るくしようと努める。
・・・何か嫌なことをされても「自分にもそういう部分があるんじゃないか?」と常に自問自答を繰り返すことで人は成長していくのだ。・・結局のところ、自分以外の人間を変えることなど誰にもできやしない。であるならば、自分が変わっていくしかない。「なぜ自分だけ責められるのか?」その原因を探し、自分を改良していくのだ。
・・・時の流れは万人に共通ではない。だからこそ、その時間の感じ方、使い方が肝心になっていくる。・・私は道場生たちに「”準備・実行・後始末”をしっかり行うことですべてが回転し、間に合うようになっていく。それが人生の歩みにもつながっていくんだよ」と常日頃話している。・・日ごろ、作業があ遅れがちな人は「これは嫌だな」と思うことからさっさと片づけていく癖をつければいいのだ。嫌なものを先延ばしにするから、嫌なものは嫌なものとしていつまでのそこに存在することになり、「嫌だな」という思いも増幅していく。
・・・その場をしっかりと仕切れるリーダーさえいれば、いじりを笑いや楽しさに変えていくことができるし、攻撃された方もした方も最後に一緒になって笑うことすらできるのだ。
・・・粋な大人たちからは「やるときはやる」「自分は二の次」「すべての責任は自分にある」という覚悟が滲み出ていた。かつて粋な大人たちから感じた覚悟を、今の時代を生きる大人たちからはあまり感じない。粋な人が減ってしまったのは、自分本位でしか物事を考えない人が増えた結果なのかもしれない。
・・・人の心に温かい血を巡らせることができるのは、人と人とのふれあいだけである。そこに、孤独にならずに済む”群れない生き方”のヒントが隠されている。』

2017年3月20日 (月)

新・沖縄ノート 誰も語れなかった沖縄の真実 (恵隆之介著 WAC)

沖縄の歴史や実態について沖縄出身者でなければわからないことが多く書かれており、目から鱗が落ちたような気がします。

『・・・東日本大震災発生から4日後の3月15日、中国「東方日報」は、震災に同情するどころか、かえって尖閣諸島占領を主張した記事を掲載している。「魚釣島(尖閣諸島の中国呼称)を奪還するには、コストとリスクを最小限にしなければならない。日本が強い時には手出しができない。日本が弱っても手を出せないならば、魚釣島はいつ奪還できるのか、日本が大災害で混乱しているこの機会が絶好のチャンスである」と述べている。

・・・仲井真は知事選1期の選挙の際には、自らが中国帰化人「蔡家」の出身であることを選挙リーフレットに誇示している。沖縄では、琉球王国時代に沖縄に移住してきた中国帰化人子孫を一段高く評価する因習がある。
・・・沖縄県には161の島がある。有人島はそのうち61か所。残りの百か所近くは警察官もいない。
・・・第二次世界大戦勃発まで、沖縄には軍事基地は存在せず、県経済は農業、とくに零細なサトウキビ生産による黒糖製造業に集中していた。ところが、台風と旱魃が交互に繰り返す自然環境で、生産は限界に達していたのである。そこで県民は農業を諦め、いまのフィリピンのように移民、出稼ぎへと旅立った。結果、県経済は、県外からの送金によって赤字を補てんしていたのである。
・・・「基地は危険」とよく喧伝されているが、人口動態を見れば、基地が存在する市町村の人口伸び率は、基地が存在しない市町村を上回っていることが解る。
・・・代替基地建設予定地キャンプ・シュワブの住民の意見はどうであろうか。ここは13の行政区からなるが、反対しているのは、現在、4行政区の区長のみである。キャンプ・シュワブと住民の交流は、家族のように親密である。
・・・稲嶺も仲井真知事と似ていて、選挙戦の際、自らの出自が中国帰化人「毛家」の子孫でることを誇っており、中国への配慮を示していた。
・・・沖縄では、米軍軍人が起こす事件事故は針小棒大に報道されるが、米軍軍人が県民に臓器提供しようが、人命救助しようが一切、報道されないのである。
・・・沖縄贖罪意識の虚構について説明すると、「在日米軍基地の78%が4沖縄に集中する。」これは正確には、24.5%である。ものすごい誇張である。分母に佐世保、横田、岩国、横須賀等の自衛隊との共有の在日米軍基地は含まれていない。要するに、78%とは米軍専用施設の事をいうのである。・・在日米軍基地というのであれば、正確には24.5%の数字を使用すべきである。・・たしかに地上戦はあった。私の親戚も多くが戦没したが、北方領土でもかなりの戦闘が行われており、ソ連兵による邦人女性への暴行等は米軍の比ではない。なにより、北方領土には旧島民は帰還できないのである。
・・・「ジュゴンを守れ!」と主張しているが、辺野古では30年以上、漁師をしている住民に調査したが、実物をみたという方は皆無。さらに名護市民はイルカを食っているのである。「ヒュート料理」と言われ、名護市の名物になっている。反対派は、同じ哺乳類のイルカは食べておきながら、ジュゴンは守れという、実にでたらめな話である。最後に、「琉球王国は日本に滅ぼされた」という言葉がある。・・琉球王は農民を搾取するばかりで、治山治水のかけらも実施していなかったのである。
・・・軍備というのは本来、敵対国の装備、戦略を斟酌しながら国家が対抗軍備や基地展開を検討実施していくのが常識である。我が国政府は基地反対勢力の顔色を伺いながら、その配備計画の許しを得ようとする。
・・・地元紙二紙は(1995年)9月以降、県民による婦女暴行事件を一切、紙面に掲載せず、海兵隊兵士による少女暴行事件にのみ焦点を当てた。
・・・近年、琉球王国を題材にした映画が国内で人気を博しているが、その実態は、中国の間接支配を受けた共産主義国家であった。人民は王恐怖政治下で、苛斂誅求を極めていたのである。嘉永6年(1853)、沖縄に寄港したペリー提督が「メキシコの労働者を省けば、これほどまでに不幸な生活をしている人民は世界に見たことがない」と述べている。・・本土では江戸時代、すでに農民にはかなりの自由が認められており、識字率も男子50%、女子25%で世界最高の文化を誇っていた。・・ところが琉球ではこれと対照的に農民は一切、文字が読めず、自らの名前も書けない状態にあった。・・王府は農民に自生する蘇鉄の実を主食として食べさせ、献納作物としてサトウキビを生産させた。さらに、鎖国下の日本で、薩摩藩を介してこれを大阪市場で独占半場した。それの利益で本土の文物を購入し、中国皇帝に朝貢した。結果、十倍近い返礼で王族一門は奢侈な生活を営んでいたのである。
・・・沖縄の歴史が明瞭になってくるのは12世紀ころからである。源為朝が沖縄本島南部に居住する豪族の娘と設けた舜天が王となり、沖縄を統一したと言われている(第一尚氏)。余談になるが、沖縄の旧家の長男の名前に「朝」の字が多いのは、この為朝にあやかりたいという願望が込められているのだ。1372年、舜天の子孫の察度王が明の光武帝に入貢したことが中国の記録に残されている。
・・・現在、那覇市内に久米と呼ばれる地域がある。ここは14世紀以来、中国人の居留地域になっていた。久米はいまでこそ那覇と陸続きになっているが、18世紀ころまでは浮島と呼ばれ、久米はその入り江にあったのだ。・・寛永21年(1644)、明国が滅び清国が成立したとき、満州族の支配を忌避して明人、すなわち漢民族の36姓の部族がこの島へ移民してきた。現知事仲井真弘多、前知事稲嶺恵一はいずれもこの36姓の子孫である。久米は、亡命者から琉球の監視役まで中国人の疎開地をなしていたといえよう。・・ここでは19世紀になっても中国語が話されており、日清戦争の終了まで沖縄をことごとく中国圏内にとどめようと画策していた。そして、現在も約3000人の県民が中国子孫を自認しており、約10億円の共有預金と会館を運営し、なお団結は固い。
・・現代史において、沖縄県がひたすら隠している史実がある。戦前、沖縄で猛威をふるったハンセン病と県民による患者への迫害、差別の歴史である。人道を甚だしく逸脱したこの行為は、際限なく拡大していったが、県民独自では解決、打開の目途を全く立てられなかった。・・沖縄の習慣は戦後まで、体臭は感染症にり患すると医師の診察を受けず、ユタ(巫女)の呪術にすがった。このため病気は悪化し、瞬く間に伝染していった。沖縄では、ハンセン病は天刑病または遺伝病とされ、罹患すると一族郎党から放逐されたのみか、たとえ死亡しても祟りがあるとして、一族の墓にも入れなかった。
・・・この年の10月、政治犯の釈放が行われ、出獄した徳田球一が間もなく、日本共産党書記長に就任した。これと前後して「沖縄人連盟」が都内で結成され、「朝鮮人連盟との連帯」を呼号し、警察署を襲うなどの暴力破壊活動に加担した。当時は「共産党に非ずんば人に非ず」という時流で、日本共産党の主導するこの組織に、いわゆるポツダムマルキストが合流し、最盛時には沖縄人連盟は7万人の会員を擁するまでに至った。連盟の会長に推された伊波普猷は、①沖縄独立、②地割制の復活を主張した。
・・・昭和43年以降、尖閣諸島に国民党軍人がたびたび上陸し、青天白日旗を掲揚する事件を起こしている。45年、米国民政府は尖閣諸島に「不法上陸厳重取り締まり」の警告板を設置した。また蒋介石は、昭和47年の沖縄復帰後も県内識者に書簡を送り、「独立」を勧めていたののである。昭和33年11月、沖縄では国府の支援の下に大宜見朝徳、蔡璋(日本名、喜友名嗣正)らを中心とする琉球国民党が結成されており、台湾との連携の下に沖縄独立を画策する。
・・・米軍基地建設の際、国際入札には日本のゼネコンの参加が認められた。大林組などの大手ゼネコンは、米国企業と競いながら続々落札した。工事代金はドルで支払われるため、わあg国の外貨獲得に大いに寄与することとなった。ちなみに昭和30年、日本のドル収入は年間で米国から4億6千万ドル、次いで沖縄より5千万ドルとなっている。・・米軍は、基地機能を円滑に維持するための人材確保に当たる。軍従業員の給与を琉球政府公務員の給与の3倍から5倍の水準に設定した。このため、昭和25年委は公務員から農民に至るまで、約1万4千人が米軍従業員募集の窓口に殺到している。そして、米軍従業員の数はピークで4万1千人を数え、基地から放出される400億円以上の防衛額収入は沖縄経済を一挙に繫栄させた。
・・・沖縄の統治は、我が国が71年かけてできなかった開発振興を、わずか27年で成就したことになる。沖縄戦とそれに続く米軍統治は、まさにスクラップ・アンド・ビルドだったといえよう。戦前沖縄社会の発展を阻害した地割制の掟、集落単位の排他的閉鎖社会の概念は、米軍による強制移動の結果、消滅した。・・昭和31年6月、芦田均自民党外務委員長は、この米軍統治を評価して、「沖縄住民はかつて麻袋をまとい、裸足で歩いていたが、いまでは洋服と靴の生活に直り、村に舗装道路ができ、小学校も立派になったのは、アメリカの力だ」と発言、「米国のおかげで沖縄住民の生活は向上した。日本の統治ではこうはいかなかっただろう」とも発言している。
・・・中国共産党は、すでに昭和28年発行の教科書「現代中国簡史」に、沖縄、台湾を自国領と明記している。
・・・諜報工作がお家芸の中国共産党は、近隣諸国に共産革命を仕掛けるが、いずれも失敗する。昭和40年9月30日、インドネシア(1949年にオランダから独立)で中国の支援する共産クーデターが発生するが、親米派スハルト少将率いるインドネシア陸軍に鎮圧された。また、昭和41年7月にはインドで同様の工作がなされたが、これも失敗していた。中国共産主義の南進政策とこれを阻止せんとする米国は、東南アジア全域で対決していたのである。
・・・平成22年3月30日、オタワで開催されたG8会談で岡田克也外務大臣(当時)が、核廃絶をコミットメントにいれるように主張し、会談が紛糾した。先進国から見れば、「米国の核の傘に守られながら、核廃絶を主張する日本外交は異常」と解されている。
・・・沖縄県民の特性は、理念闘争に終始して物事の本質を見失う欠点がある。なにより、演繹的思考に乏しい。
・・・沖縄県民が最も恐れるのは、高率補助の削減や沖縄関連特例法案の廃止である。
・・・虚無感にかられた私は、祖父に、沖縄は日本領かそれとも米国領か、それとも独立するのかと尋ね、「日本に帰属しなければ国語の勉強など不要ではないのか」と発言したことがある。祖父は偉大だった。「日本は確かに米国と戦争して負けた。しかし日本人は勇敢で優秀だった。いずれ国力を回復してこの沖縄住民を迎えにくるであろう。貴君らはその時のために日本人としての矜持を一時も失うな、国語を重点的に勉強せよ」と諭された。私が今日あるのはこの言葉のおかげである。』

2017年3月 5日 (日)

医学で合格る勉強法 (長井敏弘著 すばる舎)

勉強法ものですが、新たに知ることも多く記述されていました。

『現代の医学では、心や精神というのは、脳の神経細胞の働きによって生じている一種のエネルギーだ、という意見が優勢です。
・・・心や精神は確かに脳内で作られているけれども、脳内だけにとどまらず、エネルギーとして他人にまで影響を与える存在であると私は考えています。
・・・勉強に対するやる気を高める一つの方法が考えられます。それは、自分の取り組んでいる勉強法が、効果的なものなのだと強く信じ込むことです。自分がいま取り組んでいる勉強法が、成果に直結するものだと強く信じ込めば、それによって実際に脳内ホルモンが分泌され、結果として勉強意欲が高まることが期待できます。
・・・目標を自分の現在の実力より少し高いくらいに設定することです。目標を自分の現在の実力より少し高めに設定すると、「もう少し頑張ったらできるかも!」と威容を掻き立てられます。
・・・試験直前の1か月間と最初のころの6か月間には同じ価値があります。・・常に実力より少し上の目標を設定すれば、やる気も掻き立てられるし、油断も防げる!
・・・いつも「なぜ?」と思うようにすれば、勉強はつらくなくなるのです。
・・・激しい競争をしているとき、人間の脳内ではアドレナリンという闘争ホルモンが分泌されています。その後、脳内でこのアドレナリンが変化して、やる気の脳内ホルモンであるドーパミンが生成されます。・・なお、競争して勝とうが負けようが、アドレナリンが変化してドーパミンを生成しているので、脳内にやる気のホルモンが充満しており、勉強意欲が高まるのは変わりません。・・ライバルの存在はお互いの能力を高めあい、精神的にも強くさせます。・・一番よくないのは、一人で部屋にこもって勉強することです。
・・・夢は人に生きるエネルギーを与えます。・・そんな強制収容所にあって、彼はどんな人が生き残るのかを分析しました。最後まで生き残ったのは、体力のあった人でもなく、ナチスに媚びた人でもなく、収容所を生きて出られた後の「夢」を持っていた人たちでした。人間を希望を失って夢をあきらめたとき、「生のエネルギー」が急速に失われます。しかし、希望を失わずに夢をあきらめなければ、夢はずっと人間にエネルギーを与え続けてくれます。
・・・いまだに多くの人が行っている「書いて覚える」暗記法は、脳の記憶の仕組みを考えるととても非効率的な方法です。・・残念ながら、手に知識を刻み込むことはできないのです。・・人間の脳は情報を神経シナプスの興奮・抑制のパターンとして記憶します。
・・・感覚神経を使えば使うほど、よりリアルに記憶として印象に残るので、理論的には実際に体験しながら暗記をするのがもっとも効率がよくなるでしょう。
・・・すべての情報をつなげることなので、論理的なイメージを想定する必要はありません。また、普通のありふれたイメージを想定すると印象に残りにくいので、普通ではありえないような予想を超えた想定外で強烈なイメージを想定して、連想していくことがポイントです。
・・・右脳で覚えたほうが、記憶は強く固定される。テキストを丸ごと画像的に覚えこめば、試験にテキストを持ち込める!?
・・・暗記をしようとする際には、できるだけ自室を飛び出し、外に出て日常とは違う環境の中で暗記するように心がけましょう。
・・・記憶は睡眠中に整理され、より強く固定化されるという基本的な脳の働きを理解していれば、十分な睡眠をとらずに勉強することの愚かさがすぐにわかるでしょう。・・睡眠中、脳はその日にあった出来事をビデオの早回しのように再生し、大切なことを記憶として残していきます。この際、記憶の残片が夢として現れるという説があります。・・寝る少し前にその日の学習内容を復習し、朝起きてもう一度復習する。これが、本番の試験まで記憶を脳にとどめておくには一番いい方法なのです。
・・・普段から覚えるだけでなく、覚えた知識をアウトプットする練習もしておかなければならないのです。
・・・何か、反復学習を楽しくこなせるような、いい方法が必要でしょう。そこで私が提案しているのが、「実践的反復学習法」です。これは、「基礎を身に付けてから実践に移す」のではなく、「実践を通して基礎を身に付ける」手法です。たとえば、英単語を覚えた後に英文を読むのではなく、英文を読みながら必要な英単語を覚える。
・・・何も見ないで試験形式で解くのではなく、そばに参考書や問題を解くための資料を置いて、これらを調べながら解いていきます。その際、基本事項や重要事項をチェックすると同時に、しっかりと内容を覚えるように意識しなくてはなりません。・・難しい入学試験問題や資格試験をいきなり解こうと思っても、なかなか解けるものではありません。この問題を解決するには、過去の試験で何度も出題されている頻出問題や典型問題の解答パターンを、短時間で解けるように反復学習して覚えてしまい、いつでも取り出せるようにすればいいのです。
・・・一通りすべての頻出・典型問題をやり終えるまで、かなりの時間を要したことと思いますが、この時点では残念ながらまだ力はついていません。自分ができない問題を発見しただけです。2回目からが本当の勉強です。1回目でB,Cとしるしをつけた問題に再トライします。Aと印をつけた問題は、もうできたのだから解く必要はありません。・・あくまで反復学習であり、じっくりと考える思考の訓練ではないので、ある程度考えてみてわからなければ、すぐに解答を見てもかまいません。
・・・脳の神経回路がコンピュータの電気回路と決定的に違っているのは、脳では複数の神経細胞から伸びた神経線維の先が途切れており、繋がっていない点です。その接合部を「シナプス」と呼びます。このシナプスと呼ばれる部分では、神経細胞から送られてきた電気刺激により、化学物質(神経伝達物質)がシナプスの間隙に放出され、次の神経細胞にあるレセプター(受け皿のようなもの)にその化学物質が結合し、情報がつたわっていきます。これら一連の情報のやりとりが「思考」ということになります。・・筋肉を鍛えれば鍛えるほど、筋繊維が肥大して増殖し、筋肉が太くなるのと同様、脳のシナプスの数も思考により増殖することがわかっています。
・・・応用問題や実践的な問題にはこれといった解答パターンがない。じっくりと考える経験を重ね、思考力を鍛えよう!
・・・議論やディベートでは、脳の神経回路をフル活用するだけでなく、自分だけでは気づかなかった他人の視点からの意見・情報も脳に取り入れられます。すると、シナプスの校風と抑制は活性化され、脳内の神経ネットワークのさらなる増殖につながります。ひとりで勉強する場合にはありえないくらい、効率的な思考力アップをもたらしてくれるのです。・・認知症にならないための一番の予防策は「人と話すこと」なのです。
・・・「思考付け週間」には注意点もあります。それは、この方法は試験本番の最低でも数か月前には終わらしておくべきであって、試験の直前には決して行ってはならない、ということです。
・・・欧米の授業では生徒同士の議論、あるいはディベートが重視されており、教師が話すのは授業時間の3割程度であるケースが一般的です。・・教師は課題を出して、授業の進行役をするだけの存在であり、授業の主役は生徒・学生たちなのです。
・・・「本を読む」が10%、「映像を視聴する」が20%、「実演を視聴する」が30%と続きます。実際、コンサートでも映像よりはライブのほうが印象に残ります。さらに、グループ討論をする」が50%、「自ら体験する」が75%。そして、「ほかの人に教える」が90%と、もっとも学習定着率が高くなっています。
・・・勉強も同じで、ある教科をますたーするには全体をさらりと流し、その後、各部分を順にものにしていくべきなのです。
・・・テキストあるいは問題集をマスターするとは、結局のところ、わかるところを見つけて削除していく、ということです。
・・・頭を使う勉強と体を使う運動を交互に行うことが、より効率的に集中力を維持するポイントです。・・勉強と勉強の間に、少しベッドで横になるとか、音楽を聴くなどといった静的なものを挟むのはやめたほうがいいでしょう。その間に脳が本格的なリラックス状態に入ってしまい、再び勉強をする気力がわいてこなくなってしまうからです。また、パソコンでネット情報を見たり、ゲームなどの娯楽を始めてしまうと、逆に集中しすぎてしまし、脳を休めることができません。・・長時間、集中力を保つには、何か体を動かす行為を、勉強と勉強の間に挟むのがベストでしょう。
・・・勉強に集中するためには、ダラダラ勉強するのではなく、次から次へと間髪入れず、水が流れるがごとくに脳をフル回転すればいいのです。
・・・プレパフォーマンス・ルーティンは、スポーツ医学に基づいた、集中力を高めてパフォーマンスを向上させるための科学的な方法なのです。・・ルーティンをすると、緊張感が減って心が平穏な状態になるのではなく、ルーティンによって緊張感がより強くなり、いい意味で張り詰めた状態になっているのです。
・・・ある禅寺の住職が言いました。「悩んでいる人に、座禅により何も考えないようにさせることは難しいが、寺の庭掃除をさせることは簡単だ」と。頭の中の雑念を自分の力でなくすことは難しいが、寺の落ち葉を掃除しているうちにそれに夢中になって、気づいたら無心に掃除していた、ということなのです。
・・・「元気を出せば何とかなる!」とうのは、「内→外」の発想であり、意識して元気を出せるものではありません。むしろ、「外→内」の発想によって、「何かをすることで元気を出す」ことのほうがずっと簡単なのです。
・・・一週間に一日は休息日を設けてください。ただし、まったく勉強しない日があってはなりません。休息日といえ、三時間程度は脳を刺激する必要があります。
・・・うつ病になる原因で一番多いのが、「誰にも自分のつらさを話さない」ことです。
・・・仕事が休みになる休日には勉強時間が8時間を超えても全く問題ありません。時間の許す限り勉強に集中してください。催眠時間が足りないとき、休日にまとめて「寝だめ」するのと同じように、休日に不足分をまとめて「勉強だめ」するのです。
・・・もし一日中勉強できる時間があったとしても、1時間半~2時間をメドに一度休憩を入れてください。7時間連続で勉強する場合と、30分の休みを挟んで2時間の勉強を3回、計6時間する場合を比べると、後者のほうがはるかに効果的であることがわかっています。
・・・いわば勉強のためのドーピング剤のような役割をするオレキシン。この脳内ホルモンは、いったいどうすれば分泌されるのでしょうか?これまでの研究では、主に次の3つの状況で分泌されることがわかっています。①毎朝、同じ時間に目覚めたとき ②気持ちが高ぶって興奮したとき ③空腹になったとき ・・食後に眠くなる理由は、満腹になることでオレキシンの分泌が減少し、覚醒中枢が抑制されて、睡眠中枢が優位になっているためなのです。
・・・実は運動することで、脳で「セロトニン」というホルモンが分泌され、これが脳の疲れ、すなわち精神疲労をとるのです。
・・・成長ホルモン分泌の三番目の方法は、間食を控えることです。満腹になり、血糖値が低くなると、脳の唯一の栄養源であるブドウ糖が欠乏するので、低血糖を解消しようと成長ホルモンが多く分泌されるのです。
・・・赤ちゃんが眠りかけたときに手足がジワーっと温かくなってくるのは、毛細血管が拡張して体内の熱を外に出しているためで、睡眠中は体温を下げ、脳のオーバーヒートを防いでいるのです。
・・・授業中や仕事中、そして電車内などで起こる「居眠り」は、脳まで休むノンレム睡眠です。居眠りは、実は深い眠りだったんですね。
・・・普段から次にあげる5つのことをすれば、遺伝的に免疫力が弱い人でも、もともと免疫力が強い人以上に、免疫力を高くすることも可能となるのだそうです。・・まずはダラダラと食べる間食をやめ、朝・昼・夕の三食それぞれをある程度おなかが空いた空腹状態で食べるというメリハリのある食生活がベストなのです。・・さらには、1週間~1か月に1回程度、24時間のプチ断食を試してみると、免疫力をぐっと高めることができます。・・私の場合は月に一日だけ固形の食べ物は口にせず、飲み物だけで済ませる方法をとっています。・・免疫力は朝にもっとも高くなり、夜になると低下します。・・そこでおすすめしたいのが、朝起きたらすぐに風呂に入って、体を温めることです。免疫力が一日のうちで一番高くなっている朝に体を温めることで、免疫力がさらにアップすることが期待できるからです。・・毎朝、こうした働きのあるヨーグルトを飲む、あるいは食べる、これも免疫力を高める方法の一つでしょう。・・運動は免疫力を高め、精神疲労を回復し、意欲や集中力も高めます。・・何事もプラス思考すること。実は、これが免疫力を高めるのに最も効果があるそうです。
・・・朝に起床してからおよそ16時間後に睡眠物質が出てきて眠くなる
・・・3年目は考え方を180度変え、「自分に鞭打つのではなく、勉強を通して己を磨こう。たとえ不合格でも、人間的にはかなり成長するのだ。よし、勉強を楽しもう!」というプラス思考で勉強生活を送ったのです。』

2017年3月 1日 (水)

忍者の掟 (川上仁一著 角川新書)

初めて知ることも多く、いろいろと参考になりました。

『・・・印を結んでからストレスを負荷したときの脳波と、印を結ばずにストレスを負荷したときの脳波を調べ、比較した。結果は、印を結んだ時のほうが明らかにストレス耐性が高いということが示された。また、印を結ぶと初めの十分間ほどは集中力とリラックスの度合いが高まることが、脳波から分かった。
・・・伊賀流と甲賀流は二大忍術流派といわれ、両派は敵対関係にあったと思う人が多いのだが、実際には協力関係にあったことが多かったと考えられる。
・・・忍術とは、四季があり複雑な地形をした日本の国土や、人と自然を一体と考える日本独特の風土や文化・心性のなかで、長い時間をかけて醸成されてきたものである。武術のイメージが先行しがちだが、もっと広く、諜報、謀略、奇襲を行うための軍用技術だ。・・忍術はあくまでも日本の古典的な軍事手段として認識すべき・・
・・・なにごとにもじっと耐え忍び、心は鉄壁で動揺せず、内には残忍の意味合いを秘めながら、争いを避け、人々と和合していく心こそが、忍びの根本なのである。
・・・互いに腹の内を探り、談合をするなど、最小の力で相手を制する方法がとられ、できるだけ戦いを避けようとした。そのためには相手の弱点を探る情報収集、相手の戦力を低下させる調略・攪乱活動などが重要な意味を持つ。相手の状況を探って自己と力量を比較し、弱点を突くのが効果的な手段であり、お互いの人的、物質的な損失も少なくてすむからだ。
・・・「伊乱記」(天正伊賀の乱の戦記)には、伊賀の人々の日常生活の伝承が記されている。それによると、天正の中頃まで、人々は午前4時ころに起床して正午までは家業に精を出し、午後から日暮れまでは武芸、兵法の稽古をし、特に忍術の鍛錬を行っていたようだ。
・・・忍術装束の一つだと思われている覆面や黒足袋はじつは、当時の野良仕事の作業着だったのだ。
・・・忍術の道具にはふさわしくなく、合戦などで手裏剣が使われたことは、100%とまでは言わないまでも、まずありえない。もしあったとしたら記録にでてくるはずだが、そうした信頼のおける忍者の記録は今のところ見つかっていないのである。
・・・陰徳や謙譲は日本特有の美徳だ。忍者の精神は、その最たるものなのである。古来、「伊賀の忍者は石になる」とも言われた。また、忍術には「隠形之術」という敵から隠れる術があり、目立たぬよう身を隠し、叩かれても蹴られても突かれても微動だにしない。なにごとにもじっと耐え忍ぶ。忍者を象徴する技と称されるゆえんだ。「万川集海」には、恐れ、侮り、考えすぎは忍者の三病だとかかれている。恐れは臆病者が、侮りは慢心者が、考えすぎは頭の良い者が陥りやすいという。
・・・忍術の基本原理は、武術や兵法と同様に、「機を捉まえて間隙を衝く」ところにある。瞬時の判断と行動が肝要だ。武術ではこれを間合い、気合、拍子を表現する。
・・・人間は感情の生き物なので、相手の「七情(喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲)」や「五欲(食・色・物・風流・名誉)」を熟知しなければならない。五欲のうちの風流欲とは趣味のこと・・
・・・私は先代からそういうときには、あえて否定するなと言われた。「自分で『できる』というと嘘つきになるから、否定も肯定もせず、知らん顔してぼやかしておけ。そうすると、できるということで話は広まっていく。虚実転換之法の一つだ。」
・・・楊枝隠れ、扇子隠れ・・・つまようじや扇子を飛ばし、相手が気を取られているすきに姿を隠す。些細な事でも工夫して相手の注意を惹けば数寄を作り出せるという教訓的な意味合いもある。
・・・クレ染や藍染めは布が真っ黒に染まらず、夜に紛れて見えにくいのも都合がよかった。夜でも月や星があれば、真っ黒な衣装は光の加減でかえって目立ってしまうのだ。
・・・忍者修行は、心身の健全な発達を妨げないように、成長の段階に応じて徐々に厳しくなるよう工夫されている。また、誰もが学ぶのではなく、適性を選んで指導される。・・四〇歳を過ぎていくと衰えるため、能力を維持するのは至難なことである。老いは若い頃より始まるから、摂生して贅沢をしてはならない」 なお、丹波では忍者が担う役割も年齢に応じて異なっていたとされるが、伊賀、甲賀ではあまり意識されていなかったようである。
・・・心の鍛錬としては呼吸法が大事だ。呼吸により体内に気を充実させ、頑強な体力気力を養うことができる。・・正座し、吸う息を線香の煙のように細細と鼻より腹中に収め、いったん止めて、その気を全身に巡らせるよう意識する。吐くときも同様にして息を鼻より徐々に吐き出す。これを、音を出さないよう静かに行うのだ。
・・・神遊観は、特に寝る前に練習する。実際には動かないまま、布団から起き上がって戸を開け、一歩二歩三歩と外へ出ていき、最初は家の近くを歩いて戻ってくることをイメージする。徐々に距離を伸ばして遠いところまで行き、その間に見るものをイメージし、戻ってくる。
・・・単純な腹式呼吸よりもこの二重息吹をするほうが、臍下丹田(へその下一寸半のところ)に力がみなぎってくることを自覚するのが早くなる。二重息吹は鍛錬なので、修行の時しか行わない。
・・・伊賀流では、闇夜に目を慣らすために目の周りに墨や竜脳(清涼剤の一種)を塗った。目の周りを墨で黒くすると、すぐ目の周りの白っぽい皮膚反射がなくなり、目がよく利くとされ、竜脳は眠気覚ましの効果もあるとされた。
・・・韮や野蒜や葱など臭いの強い植物は、腹痛によく効く。私も、ちょっと下痢したくらいなら、韮や野蒜を食べればすぐに治った。
・・・けがを防ぐために躊躇せず飛び降り、着地では地面を転がり着地点を増やして衝撃を吸収するか、両手両足をついて着地の衝撃を分散させる。現代のスタントマンもやっていることだ。
・・・大道芸人は警戒されないので、忍者は奇法妙術を大勢の人前でやって興味を惹き、それで人心を誘導した。
・・・石田先生から、「体重は60キロを超えないように」と教えられた。体重が増えると動きが遅くなるし、必要以上に体が大きくなると、高所から飛び降りた時のダメージも大きくなるからだ。・・忍者の世界では、ハト麦をとると筋肉が閉まり、忍びの活動に駅があるといわれる。ハト麦は蛋白質、カルシウム、鉄分、ビタミンB群など栄養が豊富で、昔から滋養強壮に効果があるとされた。
・・・忍者の世界では「一器万用」が大事とされる。一つの技や道具を万に用いることで、「そのために日頃から本を読み、いろいろなことを学べ」と言われる。忍者というのは、「何でも屋」の部分も持つスペシャリストなのである。
・・・柔道や剣道を一つ習うだけでもたいへんなのに、こんなにたくさんの武術ができるようになるのかと、今の人は思うだろう。しかし、昔の武術は総合武術で共通の理屈の中に成り立っていたから、いくつかの武術の型を習得すれば、他の武術も比較的容易に会得できるようになるのだ。
・・・ふつう、川や池の中に隠れるときは、「水草を頭に載せて潜り、鼻だけ出していろ」と教えられる。これを「狐隠れ」という。狐は体臭が強いので、臭いを消すため水中に逃げる習性があるらしく、そこからついた名だ。私の経験では竹筒より狐隠れのほうが断然効果的だ。
・・・江戸時代前期に編まれた「軍法侍用集」には、荒唐無稽なものはなにもなく、夜討や松明など単純なものしか書かれていない。それが本当の忍術だと私は思う。
・・・「動物の肉はなるべく摂るな。肉食すると血が濁り、感覚が鈍る」と、私は石田先生から教えられた。
・・・忍術は、生存のための総合的な生活術であり、渡来人や帰化人のもたらした兵法のそまざまな技術、知識なども吸収しながら、日本独自の風土や心性、文化のなかで培われていった。単なる武術や戦略だけでなく、生存のための知識や実践の技術が、鍛錬により一体化し、職能として体系化された古典的軍用技術が忍術なのである。
・・・日本人はむやみに争わず、常に相手の心情を測りながら事に当たり、戦う際は効率よく、相互の損失を少なくしていく特質がある。
・・・大宝律令(701年)の軍防令では、この内容を詳細に想定している。それによると、烽火(のろし)は四十里ごとに置き、昼夜を分かたず様子を伺い、外敵の多寡により烽火の程度を区分。烽火の材料や作製法、定員まで事細かく規定している。・・のちには狼の糞を混ぜると煙がよくたつため、「狼煙」と書くようになり、火薬が伝来すると、より効率的に煙を上げる各種の狼煙が工夫された。
・・・役小角は、古代よりの山岳信仰を中心に据え、雑蜜(密教)と融合した、道教の要素を含む日本独自の神仏不二の宗教、修験道を開いた。修験道は、山岳修行を旨とし、国内の霊山や里を跋渉する修験者(山伏)は呪術を行い、医療知識、観天望気(空の状況を観察し、天気を予測すること)の術、武術などを身に付け、相互の情報網も構築していた。
・・・【忍術心がけの条々】 ・武士の役のこと多しと云へども、忍の役は万人の上の闕目、(かけめ)油断を見付て気を付け、誤りの無きように心を附ける役なり。 ・昼、人中を通り歩行候とも、我が心を帯したへ下し、気を強く張り、他の右の拳に目を付け通るべき事。
・夜は窃盗強盗類、火事類不慮の事あるべしと、不断心がけるべきこと。 ・平人と違い候上は、天下静まって国に居り候とも、明朝にもふと旅立ち、他国へ行くべしと心得て、万事旅用意絶やす間敷きこと。 ・金銀類路銭と心得、不断の着物、家の道具以下も、成程粗相に致し、明日にも軍陣と申すときは、上に一重羽織、大小と草鞋、股引、上帯、下帯、死場の晴れ道具を用意仕り、嗜み申すべき事。
・・・一揆とは、契約を取り交わして統一行動をとる地域連合体の事である。
・・・楠木氏や南朝方は吉野を本拠とし、吉野や熊野の山伏を味方にして戦った。奈良から伊賀、甲賀を経て連なる修験の道を通じて情報を伝達しながら、独自の戦法や戦略も研鑽されて、編まれていったことだろう。・・南北朝の戦いを記す「太平記」は、1300年代に成立したとされる軍記だ。初めて「忍び」の語が用いられたのは、まさにこの書で忍びの行動も載っている。
・・・「淡海温故録」などによれば、甲賀、伊賀の忍びが有名になったのは、長享元年(1487)年に起きた鈎の陣からだという。鈎の陣は、足利幕府が、荘園や幕臣領を横領する近江守護佐々木六角氏をを誅伐する戦いだったが、佐々木側に味方した甲賀、伊賀の武士が神妙奇異の働きをし、国中の者がそれを見聞したため、一躍其の名が高まったとされる。
・・・伊賀、甲賀では、当時の忍びの諸家に伝わった技術を集大成し、万の川の水が海に集まるようにと「万川集海」と名付けて整理された。「万川集海」には、それまでの術ぎが「忍びの者の百科事典」ともいえるほど驚くべき規模で網羅されている。
忍び働きをする際には、敵地に潜入する前に、「視・観・察」で相手の全体像を把握し、状況を判断していた。視は部分的に細やかに分析すること。観は、全貌を大局的に判断すること。察は、現れた現象の深層を探ることだ。
忍びの調略術は、本質的な人間の心の弱さを突いて攻撃し、情報を主とした大切なものを奪い取る術だ。
・・・相手に信頼させながら自分の心を読まれにくくする。・・・相手の眉間の辺りを見る。相手は真剣に目を見られているように思って信頼してくれるが、こちらは目を見ているわけではなく、目の辺りを見ているので、心を読まれにくくなる。
・・・二星之目付は、相手と戦うときに、二つの目(二星)で相手の肩か手を見ることだ。よく、武術では相手の目を見ることが肝心と言われれるが、目を見ると相手にこちらの動きを読まれる可能性があるし、足元をけられそうになっても気づきにくいので、相手の手や肩に目をつけておくのがよい。これが二星之目付で、武術の極意書にも書かれている。
・・・地震の時の対処・・・忍者の心得の一つに「外を歩くときは建物の際を歩け」がある。建物から少し離れて歩くより、すぐ際を歩くほうが敵に囲まれにくく、上から物を落とされた時にも有効だからだ。
・・・火や煙への対処・・・身を低くして伏せ、濡らした布で口を覆うのが昔からの基本だ。
・・・火を起こすときに一番重要なのは火口(ほくち)だ。火打石で打ち出した火を移し取るもので、昔はそれにフーフー息を吹きかけてから行燈などに火をつけていた。火口がないと、薪などに火はつけられない。忍者は火口を前々から準備し、打竹などに入れて欠かさず持ち歩き、それを火種にしていた。火口としては麻の黒焼きがよく、そこに硝石を混ぜておくと、なおよい。
・・・雨合羽の代わりにポリ袋を地面に置いておけば、表面に水滴が溜まってくる。水の無いところではわずかな水滴があるだけでもありがたい。
・・・町中で馬が暴れているところに卜伝がやってきたので、人々は卜伝がどうするかと思いみていたところ、避けて遠回りしていったという話もある。名人はそうやって用心し、危険な場所には近づかない、という心得を示す話だ。
・・・手足の指を動かす・・・忍者修行では、敵を捉まえたり、塀によじ登ったりするための鍛錬として行う。
・・・質素倹約の健康生活法・・・贅沢をせず、満腹になるまで飲み食いしない。飽食の時代には難しいかもしれないが、これを日常生活で意識するだけで健康増進ができると私は思っている。・・必要最小限のもので済ませる生活を普段から癖にしておこう。さらに、健康に支障がない程度の断食を経験しておけば、数日間何も食べられなくなったしても、心に余裕が持てるはずだ。』

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