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2017年2月

2017年2月16日 (木)

病気を治す食べ方、食べ物 (石原結實著 KKベストセラーズ)

健康ものです。私も年を感じることが日に日に増えてきていますので、実践してみたいと思います。

『・・・歯が平べったく草を食べるようにできている草食動物に肉を食べさせた、という「食い違い」が狂牛病を発生させたといってよい。つまり、すべての動物は、その歯の形によって食性が決まっているのである。・・われわれ人間の歯を考えてみると、32本のうち20本(62.5%)が、穀物やイモ類などを食べるための臼歯、8本(25%)が野菜や果物をがぶりと食べる門歯、そして残りの4本(12.5%)が、肉・卵・チーズ、魚などを食べる犬歯である。よって、この比率で食べるのが一番健康に良いのである。

・・・30余年の医師生活で気づいたことは、「たとえ”健康食”とされるものでも食べ過ぎれば病気になるし、生活習慣病の元凶であると忌避されつつある肉や卵や乳製品でも、少食すれば健康を保てる」ということだ。なぜなら、少食なら少々悪食でも、胃腸、肝臓などで完全に消化・解毒してしまい、体に害にならないからだ。
・・・われわれの体内では、誰でも、毎日3000~6000個のガン細胞が発生しているとされるが、大部分の人がガンという腫瘍(臨床医学でいうガン)を作らないのはこのキラー細胞やNK細胞のおかげである。
・・・ウォーキングやスポーツをした後、入浴後に、好中球やマクロファージの貪食力や殺菌力が強くなることが確認できた。・・空腹時と満腹時を比べると、空腹時のほうが格段に白血球の貪食・殺菌力は上昇していた。・・白血球も、病原菌やアレルゲン(アレルギーの原因物質)が外から侵入してきても、ガン細胞が体内で発生しても食べようとしない。・・免疫力を高め、あらゆる病気の予防や改善を図るためには、少なくとも一日一回は空腹の時間を作ることを心がけることが肝要であろう。
・・・東洋医学では、「血液の汚れこそ、万病の原因である(万病一元、血液の汚れから生じる)」と考える。・・血液は、人体内を約45秒で一回りする。この血液が、老廃物や余剰物、有害物などで汚れていたら、全身の細胞が傷害を受けることは想像に難くない。・・血液が汚れた場合、人間の体はそれを排泄しようとして、種々の反応を起こす。反応①発疹・・・漢方では、皮膚病は、体内の老廃物の排泄現象とみるので、皮膚病に対しては葛根湯や十味敗毒湯などの発散解毒剤を用いて治療し、劇的に良くなることが多くある。・・反応② 炎症 ・・中国では、炎症疾患に対しては、葛根湯を用いて、おおいなる効果を収めてきた。葛根湯が、ウイルスや細菌などの病原菌を殺すのではなく、含有成分の葛の根、麻黄、生姜、桂皮、芍薬、大棗などが、体を温め、発汗を促して血液中の老廃物を体外へ捨てて血液を浄化し、病原菌が体内へ侵入してこなくてよい環境を作るからだ。・・赤ワインの熱燗、日本の生姜湯や生姜紅茶も、発汗を促し、病原菌が侵入してくる必要のない体内(血液)環境を作る民間療法薬と考えてよい。・・発熱は血液中の老廃物を燃焼して、血液を浄化しようとする反応・・反応③ 動脈硬化、血栓、出血、結石・・反応④ ガン ・・血液の汚れを一か所に隔離して、血液を浄化しようとする装置が作られる。これが「癌腫」である。・・白血球の本来の働きは、血液(体)の老廃物の貪食処理をし、血液の汚れを浄化することにある。
・・・空腹になると胃から「グレリン」という、いわゆる「飢餓ホルモン」が分泌される。グレリンは脳の中で記憶に携わる「海馬」の働きをよくして、記憶力の向上や頭脳を明晰にする働きがあることを、米国のエール大学のトーマス・ホーバス博士が研究発表した。・・一日一回「空腹の時間」を作ることが、頭脳を明晰にし、「ボケ」の予防や改善に役立つのである。
・・・体温が一度低下すると、代謝は約12%低下する。現代日本人は50年前の日本人に比べ、体温が約1度低下しており、高い人で、36.3度前後、かなりの人が35.0度台という低体温の状態にある。そのため、体内の脂肪や糖が十分に燃焼できず、高血糖や高脂血症を起こし、腹部の皮下や肝臓をはじめとする内臓に脂肪が沈着して腹囲が増加し、また血管の内壁に沈着した脂肪により動脈硬化を起こして血圧が上昇している状態がメタボリックシンドロームの本質と考えてよい。・・飲食物を多くとると、それを消化するために血液が胃腸に集まり、産熱の多い筋肉・肝臓・脳・心臓・腎臓への血流が比較的少なくなるために、体熱の産生が少なくなり、体温が下がる。逆に、食物を少なくしたり、空腹の時間を長く作ると、こうした産熱臓器への血流がよくなり、体温が上昇する。
・・・ニンジン二本(400g)とリンゴ一個(300g)をジューサー(ミキサーではない)にかけて、約480cc(コップ2.5杯)の生ジュースを作り、これをゆっくり噛むようにして飲む。
・・紅茶は、色が濃いので、体を温める陽性食品である。・・生姜紅茶を毎日愛飲すると、体が温まり、利尿が促進され、冷え、むくみ、水太りの改善はおろか、風邪、気管支炎の予防、改善に役立つ。
・・・ニンニク、キャベツ、ナガネギなどに強い免疫増強作用があり、ホウレンソウ、ニンジン、パセリ、キュウリ、大根などがそれに続く。また、貪食・殺菌作用の主役である好中球は、バナナ、リンゴ、キウイ、パイナップル、レモン、イチゴなどによって、また野菜ではニンニク、シソ、玉ネギ、生姜、キャベツなどによってその数が増加し、免疫力増強作用が強いという。
・・・漢方の原典というべき「傷寒論」には「生姜は体内のすべての臓器を刺激して活性化させ、体を温める。代謝を調節し、体内の余分は体液(水毒)を取り除き、駆風(ガスを排泄)し、消化を助ける。心窩(みぞおち部分)の膨満を防ぐに役立つ」と書いてある。
・・・漢方・自然医学的にみると、「水分」は多すぎると有害であることがわかる。・・水をやみくもに飲むということは、心臓をはじめ種々の臓器に負担を強いることになるのだ。
・・・水分の接種については、入浴、サウナ、スポーツ、労働などで十分に発汗・利尿してからとることが肝要である。あまり運動もしないときに飲む水分は、体を温めて利尿作用も併せ持つ紅茶、もしくは生姜紅茶、生姜湯、ハーブティ、昆布茶などがよい。コーヒー、麦茶清涼飲料水などは体を冷やし、同時に腸や腎臓も冷やし・・
・・・白血球の機能=免疫力は、入浴後やスポーツをした後、つまり、体温が上昇したときに促進する。よって、体を温める食物(陽性食品)を食べたときは免疫力が上がり、体を冷やす食物(陰性食品)を食べたときは免疫力が下がる。
・・・陽性体質の人は、一言でいうと、筋肉が発達している人だ。人間の体温の40%以上は筋肉で作られるのだから、陽性体質の人は体が温かく、活動的である。・・女性は、ほとんど陰性体質であるし、男性でも色白で長身、髪の毛が多く、白髪になりやすい人は陰性である。
・・・「陰の病気」に対しては、筋肉を動かし(散歩やスポーツ)、入浴やサウナ、カラオケ、趣味に打ち込む、瞑想、何かに情熱を燃やすなどして、体を温める必要がある。・・体を温める陽性食品は、ナトリウムの多い食べ物で、代表が塩である。体を冷やす食べ物は、カリウムの多い食べ物でその代表が酢である。
・・・免疫力を高め、病気の予防や改善を図るためには、最低一日一回は、空腹の時間を作ること、さらに、入浴、温泉、サウナやスポーツ、ウォーキングなどで一日一汗(一日に一回汗をかく)を心がけることである。
・・・植物は、生まれてから死ぬまで同じ場所にとどまり、害虫や有害物質、紫外線など有害物にさらされたり、攻撃を受けても逃げも隠れもできない。そのため、体内に入ってきた有害物を解毒・除去する力が備わっている。その主役を演ずるのが、こうしたファイトケミカルによる抗酸化(活性酸素除去)作用である。野菜や果物の皮(表面)にファイトケミカルが多く存在するのも、外から侵入してくる有害物に一番さらされるところであることを考えれば納得がいく。
・・・40歳すぎたら、ニンジン・リンゴジュースにセロリ50~100gを加えて、ジュースにして飲むとよい。
・・・スイカやキュウリなどのウリ科の植物には、カリウムやイソクエルシトリンという利尿作用の強力な成分が含まれているので、利尿の必要な病気である高血圧、心臓病、腎臓病、肥満症などに用いると大変効果的だ。ただし、キュウリは南方系で、体を冷やす陰性食品なので、冷え性の人は、ヌカみそ漬けや浅漬けなど、塩を加えて陽性に変えてから食べる工夫が必要だ。
・・・ホウレンソウに含まれる硝酸が尿路結石の原因になる、というのは誤りで、一日100~200gを毎日食べても決して結石はできない。
・・・東洋医学的にいうと、キノコは容量があるわりに軽く、水分も多くて冷たいので、体を冷やす陰性食品である。
・・・タンニンは、血管を強くする効果があるので、柿は昔から、高血圧や脳卒中の予防・改善によいとされてきた。生柿は、体を冷やす陰性食品に分類されるので、食べ過ぎると腹痛や下痢を起こすので要注意である。しかし、干し柿は、太陽の熱をいっぱい含んでいるため、「冷やす作用」はなくなり、漢方でも「体力を補い、胃腸を丈夫にし、咳や痰を癒し、喀血を止め、二日酔いにも効く」という優れものに変身する。
・・・漢方では、トマトは「清熱解毒」つまり、余分な熱を冷まし、体内の老廃物・有害物を解毒し血液を浄化する作用があるとしている。
・・・イタリア、サレルノの医学校で使われた教科書に「なしを食べれば小便、リンゴを食べれば大便」とあるように、ナシは利尿作用が強力だ。・・ナシを含んだ漢方薬の「雪梨膏(せつりこう)」は、咽頭炎や気管支炎で声がかれたときの特効薬である。
・・・ブドウの一番の薬効は「疲労回復」だ。また、ビタミン類やミネラル類も多く含むので、ブドウはリンゴとともに、栄養・健康効果の高い果物の双璧である。
・・・ミカンの価値は果肉より川や袋にあり、皮に含まれるオレンジ色のファイトケミカルは強い抗炎症作用を持つ。
・・・理想的なアミノ酸組成をするタンパク質は、鶏卵の白身(卵白)のタンパク質で、タンパク価(プロテインスコア)が100で、これを基準に、タンパク質の優劣が判断される。魚類のタンパク質は、65から95で、牛肉の80や豚肉の90と比べて見劣りしない。
・・・赤身魚と白身魚との含有タンパク質の量は大差ない。魚の脂質の含有量は平均10%前後で、豚肉の30%、牛肉の20%に比べて少ない。イワシ、赤身の魚は脂質が多く、(サバやサンマは約16%)、白身の魚(ヒラメ=1.2%、タラ=0.4%)に比べて「脂っこく、しつこい」という感じがする。・・病人、老人、子供にはタイやタラ、ヒラメという鮮度の落ちにくい魚がよい。
・・・貝類は、海水に溶けている百種類近くのミネラルの権化みたいなもので、人体に必要なミネラルのほとんどを含んでいるといってよい。
・・・漢方では、鶏肉は「肝、肺、腎を補強し、風を除き、湿を逐い、気を益し、気を温める。婦人の諸病、諸傷によい」とされている。
・・・肉類は、家康公や明治の人のように、「薬食い」的にときどき食べるのが人間の体には適していて、ときどき食べれば薬のように体に効くといえそうだ。
・・・熱い番茶に醤油と生姜汁を少量たらして飲むと、体が温まり、胃腸病、冷え、貧血に効くのでお試しあれ。・・塩分は体を温め、気力・体力を増し、健康を保つうえで一番大切な栄養素だ。ただし、体内に溜まると確かに生活習慣病の原因となる。しかし、労働や運動で発汗して排泄すれば何ら問題はない。・現代人が敵視すべきは運動不足なのであって、人間にとって一番大切な栄養素である塩分を敵視するのは本末転倒も甚だしいといわなければならない。
・・・麦は、漢方ではいわゆる「涼性」をもつ。つまり体を冷やす性質があるので、麦から作られるビールやウイスキーは体を冷やす。ブドウは間性なので、それからできるワインやブランデーは間性のアルコールだが、色の濃い赤ワインのほうが体を温める。
・・・過食を止め、「出す」ことを優先。そして体を温める。こんな簡単なことで日々健康でいられる今は本当に幸せと感じます。
・・・アトピーをはじめ皮膚病の人は大食漢がほとんどで、その結果できた老廃物と水分が皮膚を通して出ている様子がこのような状態である。』

2017年2月 9日 (木)

くたばれパヨク (千葉麗子著 青林堂)

前から気になっていた著者の作品です。だいたい予想していた内容でしたが、まあ面白かったです。

『全てがそうとは言いませんが、自分が一番、何もかもを自分にという文化が在日にはあるように思います。在日というより朝鮮半島、特に韓国の文化なのかもしれません。
・・・私は自身の体験から、パヨクをおおむね三つのカテゴリーに分類しています。一つは環境パヨク。・・もう一つは人権パヨク。・・あとの一つは、いま最も熱い反戦パヨクです。反戦パヨクはパヨクのハイブリッドといいますか、総集編的な感じがあります。・・いずれのパヨクにも共通している特徴は、それが正しいと信じて突き進む純粋な者、それを利用する者、そしておこぼれをもらおうとする者がいることです。
・・環境パヨクは一番オーソドックスで、いちおうお花畑が多いのではないでしょうか。・・・本来環境パヨクはどこかのんびりしたところがあり、言っていることはともかく、攻撃性はあまりなかったのではないでしょうか。
・・・パヨクお得意の内ゲバ、仲間のリンチ事件を起こしたのも人権パヨクです。
・・・別に脅すつもりはないのですが、ただ軽率にパヨクに染まってしまうと、文字通り一生を棒に振ることになりかねないということを自覚してほしいと思います。・・パヨクをやっていること、パヨクであったことが採用担当者にいい印象を与えないことは確かでしょう。
・・・活動が盛り上がると、寄付金も驚くほど集まります。・・そこから活動費だけでなく、メンバーの交通費や食費なども出ていたこともあります。そればかりかカンパで生活をしていた者までいたのは前著「さよならパヨク」でもお伝えした通りです。いくら任意の団体であるからといっても、支援者が「何に使ってくれてもいい」と言ったとしても、そこには節度が必要であり、一円たりとも無駄遣いしてはならないという気持ちでいることが大切です。・・政治団体の届け出をしたSEALDsは、結局解散しましたが、会計報告はどうなったのでしょうか。
・・・昨日まで担ぎ上げていた相手でも、邪魔になればこき下ろす。これもパヨクの一面とよくよくご理解ください。時には流血の事件に発展することさえあります。
・・・山岳ベース事件をはじめとするかつて日本を震撼させた一連のリンチ殺人事件も根底に共産主義があるとのことです。共産主義に染まると従来の価値観や文化を一切否定するようになり、行き着く先は自分為敵対するものはすべて抹殺ということになりやすいそうです。
・・・パヨクは保守系の市民活動への参加者の個人情報を流すなどの嫌がらせを繰り返してきましたが、それによって保守派の市民運動をつぶすどころか、見事に返り討ちに遭う形になってしまった感じがします。
・・パヨクのデモで先頭に立っている高齢者も当然ですが、かつては若者でした。70年安保くらいの世代なら、男は長髪、女はミニスカートで、肩を組んでフォークソングを歌い、共に「安保反対」を叫んだことでしょう。恋が芽生えたこともあったかもしれません。しかしそれから40数年を経て、肉体も衰えてきているというのに、街頭でこぶしを上げ、まだ戦っているつもりなのでしょう。もちろん当時の若者の大半は、左翼から足を洗い、社会人となり、家庭も持ち、年代からしても幸せな老後を送っていると思います。しかしそこから取り残されたといいますか、左翼から足を洗わず、現在のパヨクと一緒に活動している高齢者の人々を見ると痛々しく思います。』

2017年2月 4日 (土)

新聞記事から (【緯度経度】国際的変動の時代、認識を 古森義久)(産経新聞 29.2.4 朝刊)

これからの日本、世界の行方を考えるうえで、参考になるものでした。

米国のドナルド・トランプ大統領の新たな動きが日本の主要メディアの総攻撃を浴びている。とくに同大統領の「テロ懸念」7カ国からの入国制限は全米が一致して非難しているかのような構図が描かれた。だが肝心の米国民はこの制限策への支持が57%と、反対の33%を大幅に上回る世論調査結果が出た。米国の現実のどこかが日本側のレーダーに映されないのでは、という疑問がわく。

 そんな現実の一つは米国の国際関係の権威たちの「世界も米国もいまや戦後最大の安保面での転換点を迎え、既存の国際秩序の瓦解(がかい)の危機に直面するにいたった」という見解である。その危機がトランプ氏という異端の人物の選出の基盤となったともいうのだ。

 こうした見解の第1は、民主党系のブルッキングス研究所上級研究員、ロバート・ケーガン氏が1月下旬に発表した「自由主義世界秩序の衰退」と題する論文だった。米国有数の国際戦略の権威とされる同氏は本来、保守志向だが、オバマ前政権にも起用されてきた。

 同論文は第二次大戦以降、米国主導で構築し運営してきた自由主義の国際秩序がいまや、中国とロシアという反自由主義の軍事重視2大国の挑戦で崩壊への最大の危機を迎えた、と指摘する。その原因は1991年のソ連崩壊以後の歴代米国大統領が「唯一の超大国」の座に安住し、とくにオバマ前政権が「全世界からの撤退」に等しい軍事忌避の影響力縮小を続けたことだという。

 同種の見解の第2は、共和党系のアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)の安保研究部長、トーマス・ドナリー氏が1月下旬に公表した「冷戦後時代の次の時代」というタイトルの論文である。国際戦略や軍事史を専門とする同氏は議会の超党派の安保関連各委員会の顧問などを務めてきた。

 同論文によると、ソ連崩壊で始まった「冷戦後時代」は米国が唯一の超大国としてなお世界の安全保障の基本を押さえてきたが、オバマ前政権の国際関与からの「離脱」や「漂流」でその時代も終わった。いまやその混迷の世界の力関係を変えようとする最大の主役は中国であり、それを抑止してきた米国の軍事力がオバマ前大統領の政策で実効力を失ってきた、というのだ。その結果、世界は戦後でも最大の地域戦争の危険に面し、米国は軍事面での抑止のためのリーダーシップ再発揮を迫られているという。

 第3の見解は、政治雑誌「ウィークリー・スタンダード」の編集長、ウィリアム・クリストル氏が同誌1月下旬号に掲載した「長い休日」と題する論文だった。同氏は共和党政権の副大統領首席補佐官なども務めた保守派の論客である。

 同論文は米国がソ連崩壊後の25年ほど根本的な危機や脅威のないまま「休日」に近い安逸を過ごしてきたが、いまや荒波への真剣な航海を強いられるのだ、と警告する。その理由は中国の軍事的な膨張やロシアのクリミアへの侵略などを放置したオバマ前政権の消極策だという。

 これら3論文は、米国でこうした国際的変動への意識が「危機での強い指導者志向」とも相乗してオバマ氏的な統治を排し、従来の枠組みを破るトランプ氏への期待に寄与したという判断をも示していた。日本側でも認識すべき現実だといえるだろう。』

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