英語脳になるだけで、スラスラ英語がでてくる! (宮本太平著 インプレス)
私の英語力が伸びない理由が分かりました。この本の述べていることを試してみたいと思います。
『英語学習では純粋に努力したものだけが勝てる
毎日6~8時間は勉強するという英語漬けの生活をするようになりました。すると、1年後には日常英語に困らないレベルになりました。さらに、学習を始めて3年後には通訳者として働けるようになりました。
リーディングの学習を飛ばしてリスニングの勉強をしてはいけません。リスニングの基礎はリーディングであり、まずは読めるようになってから同じ文章を聞いて理解できるようになるからです。
スペースアルク社が提供している「英辞郎」です。これはインターネット上で、無料で使うことができ、しかも収録語数や例文数はどの辞書よりも多いのが魅力です。
私が特にお勧めしたいのは旺文社出版の「ロイヤル英文法」です。
英語をネイティブのように無意識に使いこなすレベルを目指すよりも、「英語で何を伝えるか」の方が重要だと主張しています。ネイティブは私たちのようなノンネイティブに、彼らが使うような表現や発音などを期待していません。「私たちが何を言いたいか」に焦点を当てて聞いています。
アクセントさえ間違えなければ英語は最低限は通じます。なぜなら、ネイティブはアクセントを頼りに英語を聞き取っているからです。
会話の種類は2種類あり、一つは「相手との関係を維持するための会話」、もう一つは「情報伝達型の会話」と言われています。前者が約2割、後者が約8割を占めています。つまり、前者が「決まり文句や簡単な文法でカバーできる会話」、後者が「高度な文法運用力が必要とされる会話」となります。英会話をマスターするには、この8割の会話を制御する必要があります。
「英語を英語で考える」ことができるようになる前の段階として、クイックレスポンストレーニングを使うのです。英語を英語で考える代わりに日本語で考えていても、それほど問題ありません。日本語を英以後に転換するスピードが速くなれば、英語で考えるのと同じくらい流ちょうに話せるからです。
スピーキングやライティングの力を上げるためのクイックレスポンスは、「日本語を見て英語を言う練習」が効果的です。一方、「英語を見て日本語を言う」練習は、リーディングやリスニング力の向上につながります。リーディングやリスニングが苦手という人はとても多いです。その理由の一つに、語彙力不足というものがあります。
「the economist」で紹介さえています。それによると、「大人のネイティブスピーカーの語彙量は2万~3万5千、8歳の子供は1万、そして4歳の子供は5千の単語を知っている。」といわれています。
残念ながらコロケーションは辞書に全部載っていません。そのため、リーディングやリスニングを通して自分でコロケーションを見つけながら覚えていく必要があります。
外国語をマスターするには、「文法を理解したうえで、できるだけ多くの英文を暗記する」ことが重要です。
決まり文句は全体の会話の約2割です。残りの約8割は、自分で一から文章を作る能力を求められます。だからこそ、文法知識が必要となります。
最初は上記のように丁寧に英文を作っていき、文法を意識しましょう。スピードはあとからついてきます。
知識を持っていることと、文法を自由自在に使いこなすことには大きな差があります。
知識として覚えている文法を自由に使いこなすためには、それらを自分で使ってみることが必要です。・・同じ英文を繰り返し音読することが大切です。
何度も同じ例文を繰り返すことによって、少しずつでもその例文を自分の言葉として応用できるようになります。そして、ある時点で「文法を考えなくても感覚的に使いこなせるようになる」ことができます。
ネイティブと会話をしたり、外国に行ったりしなくてもスピーキング力を伸ばすことは可能です。ただし、相当な努力が必要です。
正しい英文をゆっくりでも作れるようになった後、今度は自分が納得できるスピードになるまで何度も同じ英文を音読してください。
もし慣用表現を言いたい場合、私は前もって上の例のように英訳するように決めています。
長い文章を作るときのポイントですが、「主語とメインの動詞を何にするか」を瞬間的に決めることが重要です。そして、なるべく日本語の語順通りに訳すことです。
1.主語とメインの動詞を瞬間的に決める。 2.日本語の語順にこだわる。 3.5文型のいずれかに即して英訳を始める。 この三つをしっかりと意識して、長い文章を話す練習を何度もしてください。
「できるだけ多くの本を読みなさい。わからない単語は飛ばしても構いません」というものです。しかし、この学習法が通用するのは上級者だけです。初級~中級者がこれを行うと、逆効果になってしまいます。
文章が成り立つルールを頭の中に入れることを、内在化といいます。・・母国語が完成された人が外国語で書かれた文章を理解するには、この内在化を意識的に行う必要があります。
リーディング力=文法力×語彙力×精読力×速読力
英語を読めるようになるためには、意識的に勉強をする必要があります。そのためにも、英文読解を理論的に学んでいくことが重要です。
英語上級者であれば、次に来る英文を読み進めながら予測しています。こうすれば、頭から英文を理解することが容易になります。
・・意識的にリスニング力を上げることが重要になります。具体的に言えば、まずは文法と単語力を高めることが大切です。そして、英文を丁寧に聞くことで完璧な理解を目指す成長を数多くこなします。この練習の後に、初めて速聴力の効果が出始めてきます。
ディクテーションとはつまり「書き写す」ということです。英語で聞き取ったものをすべて紙に書き起こしていきます。この練習法が効果的である理由は、どこが聞き取れなかったのかがはっきりとわかるからです。
ディクテーションのやり方としては、1~2分程度英文を聞き、それをすべて書き取ってください。聞き取れなかった箇所は何度も聞き返し、徐々に空欄を埋めていきます。・・どうしても聞き取れないというところまで粘り強く聞き、そして初めて答えの英文を見ます。・・聞き取れなかった箇所は何度も繰り返し聞き、英語の崩れの音を体得してください。
1~2分ほどの英文を100個ほどディクテーションすれば、かなり基礎力がついているはずです。
私たち通訳者や英語上級者の方たちは、品詞を理解しながら聞いているのと同時に、必ず構文も意識して聞いています。
これはすぐにできるようにはなりません。同じ文章を何度も聞き返し、頭から理解する感覚を体で覚えていきましょう。
ある程度の例文暗記を行い、友人同士のEメールのやり取りなどにスラスラと英文が書けるレベルになった後、新聞などに書かれている記事を書き写しましょう。この練習法は、英検1急やTOEFLで高得点を取る際にも有効です。
語学学習は決して楽ではありません。ただ、最低でも一年間は必死で勉強してください。そうすれば、間違いなくネイティブと対等に話せるようになり、今後あなたのビジネスでの活躍の場が増えることでしょう。』
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