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2015年6月22日 (月)

楽しもう、瞑想 心に青空が広がる (宝彩有菜著 光文社)

坐禅に通じるところがあり、参考になりました。

『まず、「自分」は、「マインド」を使って思考している、と考えてください。「自分」は手を使ってものを「つかむ」という作業をします。それと同じように、「自分」はマインドを使って、「思考」という作業をしているとイメージしてください。

・・このマインドに、ずっと働き詰めではなくて、「働くべき時」は働いてもらって、「働かなくてもよい時」は休んでもらう。これができるようになるのが、実践瞑想の目的です。

・・「思考」を抑圧してたりして止めるのではなく、思考の種を片づけて、「思考する必要がない状態」にして止めるのです。

この思考の種は、アタマの外に捨てることはできません。でも、思考の種の優先順位を変更することはできます。

・・そして、またマントラに戻る。マントラを「集中」して唱えていると、また次の思考が出てきますから、それに「気づき」、そして「棚上げ」する。つまり「集中」「気づき」「棚上げ」というサイクルを回すわけです。これが、「瞑想の浄化3手順」とよばれるものです。

マントラとは、前述のとおり、瞑想中に出てくる「思考」を際立たせるための、特定の短い思考です。その短い「思考」を一定の場所、つまり「定点」として定めることに意味があります。定点になるものであれば、実は何でもいいのですが、何か意味があったり、長すぎるもんでは、マントラとしての機能が薄れます。したがって、マントラは適当に短くて、意味のない音節がよいのです。

つまり、外部の情報(物音)は、内部の情報(計算)に意識を持っていく、つまり「集中」することによって遮断されました。マインドが気にしなくなりました。・・瞑想中は、まず内部のマントラに集中します。・・瞑想における集中のポイントは、「適度に集中する」ということです。「適当に、いい加減に集中する」ということです。集中しすぎて、「マントラ以外は絶対に考えません」などという状態になってしますと、思考の種を呼び出してくることができません。マントラに集中することは、思考の種を呼び出す方便だと考えてください。

結印(印を結ぶ)とは、膝の上においた手の、親指の先と人差し指の先を軽く合わせて、「輪っか」をつくることです。手のひらは上向きでも下向きでもよいのです。

・・ついには、何も考えることがなくなってしまいます。すると、とても、シーンとした状態になります。巨大な宇宙の中に一人穏やかに浮かんでいるような、今まで経験したこともないほどの静けさになります。

眠くなった場合は、注意してください。瞑想中に眠る癖をつけると、その癖の解消に、数年かかることもあります。瞑想中に眠らないことです。

人間のアタマが懸命に作業を続けられる時間は、およそ15分です。15分を経過したら、一旦瞑想を止めてください。そして少し休憩して、新たに座りなおして、瞑想を始めたほうが良いです。

瞑想の時間は15分と言っても、目覚まし時計のアラームか何かで瞑想を終了させるのはよくありません。・・瞑想を終了するときは、なるべく穏やかに、静かに、終了させてください。

「記憶を思い出す作業」というのは、このように、過去の記憶を保持している膨大な量の細胞を刺激することになりますので、とてもよい脳の活性化になります。

しかし、瞑想でエクスタシーを得られる状態というのは、マインドがとても暇で、自ら超リラックスして、休んでいる状態です。その時に、他の頭脳の部分も「マインド様が休んでいる」ので解放されて、エクスタシーの状態になるわけです。

なるべく早くマントラに戻ることが、早く棚上げすることにつながりますから、私は「マントラに素早く戻ってください」という指導をします。これ自体、間違いではありませんが、「マントラに素早く戻るということは、マントラをいつも唱えていることだ。何か別の思考をしても、すぐにマントラに戻れば、それで自動的に棚上げになっているのだ。だから、いつもマントラを唱えていると、思考の種は、どんどん片付くのだ。つまり、マントラを唱え続ければいいのだ」などと理解してしまった場合、これをいつまでも、第2段階にいけない弊害になります。

これを改める方法はいろいろありますが、マントラを唱えるスピードを極端にゆっくりにする方法もあります。そうすると、意識が確かにマントラにいきますので、BGMではなくなります。

第2段階に行くときには、呼吸は呼吸に任せて、気にならない、意識しないということが大切です。

恐いものや恐い感情は、大方は自分を守ろうとするプログラムが反応して生じているのです。ですから、そのプログラムの抜去の時期が近付いてきている、抜去の前触れの場合もあります。「恐い」という感覚は瞑想では歓迎だ、と思っておいてください。

「片付け作業」の目的は、「もうここには仕事がないよ」ということをマインドに納得させて、瞑想を第2段階に進ませようということです。

・・やがて、「本来の自分」はほとんど出番がなくなって、マインドとプログラムの働きだけで日常が進むようになります。すると、「本来の自分」は、「自分とはマインドである」と錯覚してしまいます。そして、ほぼすべてのことをマインドが取り仕切るようになってきます。

・・良くない「思考」が始まると、すぐにそれに応じた「勘定」がつき従い、それが自分でもわかるほどの「苦しい気持ち」「不幸な気分」になってしまうわけです。

・・「get」「hold」「copare」「more」のどれか一つを止めれば、「思考のエンジン」の回転は止まってしまうわけです。その具体的な止め方は、まず4つの要素のうち、どれかに的を絞ります。

このように、なんでもその「欲」の反対にすれば、すぐにその思考の回転が変わり、欲の向きが変わり、つまり陽が消えて、欲の呪縛から逃れられます。

このように、心の傾きを変えて「欲」を「愛」に転化するので、これを「愛転化法」と呼んでいるわけです。

そして「欲」がなくなれば、すぐに「愛」があふれます。なぜなら欲と愛は、月の満ち欠けのような関係だからです。「欲」が暗い部分、「愛」が明るい部分です。

修養は、「幸せを求めて」することに違いはありませんが、「幸せを求める」のではなく、実は「不幸と思っている」という、その思い方を取り除くだけのことです。人は誰でも、もともと「大幸福」で、「大満足」な存在なのですが、それを忘れているだけなのです。

毎年、桜の花は咲きますが、去年と同じ花ではないのです。そして、たとえ満開の花でも気前よく散らせてしまうからこそ、また新しい花を咲かせることができるのです。

修養も同じです。ある程度進むと、かなラス一旦崩れて基盤拡大が起こります。その時にあわてない、焦らない、めげないことです。「今、私は基盤拡大の状況になっているのだ。だから、あがけばあがくほど、崩れて低くなっていく。でもそれは基盤を大きくしているわけだ」と理解して、その状況を楽しむことです。積極的にその「スランプ」を楽しむことです。』

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