鬼 (吉川英治著 青空文庫)
主人公棟方与右衛門の生き方が見事でした。また、重機のない時代の先人たちの労苦がしみじみと感じられました。
『穀つぶしという名称は、穀物の極端に尊ばれている時勢にあって、最大な侮辱であった。--米喰い虫の与右衛門と呼ばれながら与右衛門は何年も飯を噛む間はなおさら考えた。(何か奉公したい)
「交友は水の如く淡々たるをよしとする---と誰やら云った。そのうちにまた、この地方へ来たら寄ろう」』
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