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2011年8月17日 (水)

西の魔女が死んだ (梨木香歩著 新潮文庫)

子供の書棚から取り出して読んでみました。なかなか面白い小説でした。特に、主人公まいと祖母の次のやりとりが気に入りました。

『「・・・魂は身体をもつことによってしか物事を体験できないし、体験によってしか、魂は成長できないんですよ。ですから、この世に生を受けるっていうのは魂にとっては願ってもないビッグチャンスというわけです。成長の機会が与えられたわけですから」

「成長なんて」 まいは、なぜだか分からなかったが腹が立ってきた。 「しなくたっていいんじゃない」

おばあさんは困ったようにため息をついて、 「本当にそうですね。でも、それが魂の本質なんですから仕方がないのです。春になったら種から芽が出るように、それが光に向かって伸びていくように、魂は成長したがっているのです」

まいは何となく、納得したくなかった。けれど、長年心にあって苦しんできた重石(おもし)がようやく取り除かれて、別のドアが開かれたような、明るい気分にもなってきているのも事実だった。 』

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