人を見抜く技術 (桜井章一著 講談α新書)
プロの雀士の著作です。人を見る目を養う上で参考になる点があると思い、読んでみました。
「情報や知識といったものを詰め込みすぎた人間は、精神が肥大化。 待っているのは精神の破裂。そうならないためにも、ゆっくりと時間をかけて消費していく。量は腹八分で抑える。現代を生きる人間にはそういった自己制御力が必要とされている。
無駄な力みで両手の親指がそる。 大自然の中で生きる人にはいわゆる「癖」が少ない。
性格ではなく、癖を直すべき。(癖の方が直しやすい。癖を直すと悪い性格も徐々に減っていく。)
一部分ではなく、全体を見つつ、過去の動きの残像と照らし合わせて違和感をあぶりだす。それには、まず全体を捉える視力を磨かなければならない。
人を見分ける力、人生において正しい選択をしていくためには、固定観念に縛られること名k、全体を見て判断しなければならない。そういうことを繰り返していくことで人の性格のみならず、ものごとの本質が見えるようになっていく。
緊張感やプレッシャーに弱いということは全て「焦り」からきている。 焦る気持ちをコントロールできるようになれば、緊張感やプレッシャーというのはかなり軽減できるはず。
やわらかい動きは、同じ力を出すにしても、余分な力を必要としないために効率が良く、スタミナ切れもしくにい。 やわらかい動きは次の動きにも入りやすいし、相手の変化にもついていくことができる。
気配を消せば相手の隙をつける。
人間が昔の厚みを取り戻すには、何よりもまず、「額に汗すること」が大切。 手間隙を惜しまず、損得勘定も抜きにしていろいろな物事や人と相対してみること
「縦の線」だけで生活していると、信頼関係がなくなってくる。
ボランティアは自分を救うためにやっているようなところがある。
上に立つ人間にこそ、譲りの精神がなければならない。 譲るべきところは譲ってやる。上に立つ人間はそれをごく自然にできるようにしないといけない。
「無茶」と「無茶苦茶」は違う。 「無茶苦茶」になってしまうと、人様に迷惑をかけたり一人よがりとかいったことが多くなってしまう。 「無茶」をすると普段の自分にはない「火事場の馬鹿力」みたいな力がポット出てくることがある。
「格好をつける」ことは大切なこと。 だが、それだけにとらわれず、内面の格好をつけることも忘れてはならない。
人の気持ちというのは、潮の満ち引きのように満ちたり、引いたりを繰り返している。 人には熱くならなければいけないときと、冷たく冷静にならなければいけないときがある。 どちらがよくて、どちらが悪いということではない。精神のバランスをとることが大切なように心の熱さ、冷たさもコントロールすることが大切。
存在感の幅を広げるには日常生活の中で何事に対してももっと「当たり前」という感覚を持つことが必要。そういう感覚を持ち続け、自分の人間としての間口を広げて対応できる心構えをつくっていけば、存在感というものは自然と滲み出てくるものなのだ。」
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